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ファンタジジイアドベンチャー!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第三章 連れて行く最強の魔法使いは、誰だ?! 編

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第29話 夕食会で真面目なジジイ!

「エルディス、ガイア、そしてクレアの弟子ティナ、今日はよく来てくれた、存分に食べて行って欲しい」


 夕食会は薄暗い中、

 蝋燭に照らされての豪華な食事、

 なぜこんなに灯りを落としているのかしら。


「フルーツ盛り合わせ、うめえうめえ」


 エアリーはご機嫌だけども!

 最初に浄化してあげて正解だったわ、

 ともかく雰囲気がありすぎる食卓、こういう演出なのかしら?


「ティナ」「はいエルディス様」

「ワシが許可する、ライト魔法を」「よろしいのでしょうか」

「俺からも頼む」「ガイア様まで」「やめておいた方が良いがのう」


 というスクウィーク様の声に構わず、

 頷くエルディス様に応えるように無詠唱で『ライト』の魔法を!

 これが思わぬ後悔を生む事も知らずに……そう、まばゆい光に照らされた食卓に居たのは……!!


(しわしわの、4人の老婆が食事中だわ)


 寝室では薄暗い照明だったため、

 隠されていたそのリアルな肌が、なんというか、

 見てはいけない物を映し出してしまった、そんな罪悪感が。


「ティナ、もう良い」「はいエルディス様、あの、申し訳ありませんでした」

「ワシも謝っておこう、済まない事をした」「俺もだ、謝罪する」「何かあったのかー?!」

「エアリーは気にしなくて良いわ」「それで皆が外へ出ていた時に届いた情報なのだが」「はいスクウィーク様」


 さらっと話を進めてくれたのはさすがハーレムの主、

 これ以上の謝罪は逆に失礼にあたってしまうものね、

 同じ女性として、さっきの件はもう触れないでおくことにしましょう。


「ここから北西の岩地に新たなダンジョンが出現したそうでの」

「なぬ?! やはり魔物が活性化したのはこの大陸に」「魔王であるな」

「俺のトライデントに早速の出番か」「待て待て慌てるな慌てるな、話はここからである」


 改めて緊張に包まれる食卓、

 いやさっきのアレはノーカウントにして欲しい、

 緊張というよりは凍った状態だったわね、見てはいけないものを見てしまったような。


「調査中か」「エルディス、一応スタンピードに備え見張ってはおる」

「なら尚更、俺が」「ガイア、そういえば新たな仲間は見つかったのか」

「教会で募集した、明日朝に希望者は来るはずだ」「どこへだ」「教会前ですわ」


 何人来るのかしら、

 ヴァンさんに問い合わせてた人が何人も居たから、

 さすがにゼロは無いと思いたいけれども……お給金は完全出来高制。


「まあ良いであろう、その前に我も我で冒険に出たい者を呼んだ」

「探しに行かせておいてか」「エルディス、別に1人でなくても良いであろう」

「で、そいつはどこだ」「呼んだと言ったであろうガイアよ……よし、入ってくるが良い」


 その言葉に入って来た4人、

 みんな若いわ、やたら背の低いのも居る、

 そしてずらりと横に並んだ、薄暗いけど髪の色くらいはわかる。


「ほう、面構えは良さそうだな」

「エルディスよ、顔で闘うのはお主のような勇者か俺のような戦士、前衛の話だ」

「ではまず赤髪の少年、我とキルケのひ孫、ロモンである」「15歳です、燃やすのは得意です!」


 男の子なのに髪が長いわね、

 私と同い年かあ、話が合うと良いけれど。


「次に青髪の魔女、我とマレフィのひ孫、ジェディ16歳である」

「砂漠でも魔物を溺れ死にさせる、水魔法を得意としています、よろしくお願いします」

「マレフィは氷魔法は苦手なのじゃが、水魔法はめっぽう得意でな」「とマレフィも言っておる」


 それより背が高くて胸が大きいのが少しくやしい、

 まさか水魔法で胸を膨らませているんじゃ、勇者様に選ばれるために!

 ……さすがにそれは考えすぎね、エアリーはそんな自己紹介に目もくれずメロンの皮で遊んでる、揺れるベッドにして。


「こちらの緑髪は隠匿魔法を得意としておるラドカンである」

「14歳だけれど、お役に立ちたく思って来ました、連れて行ってください」

「ラドカンの地魔法は使いようによってはタンクにもなる、ランダとのひ孫でおすすめであるな」


 スクウィーク様自らのイチ押しみたい、

 それでも相性というものがあるので、そのあたりを……

 最後にやたら背の小さな男の子、いやこれ何歳なの、大丈夫?!


「最後に銀髪の小僧、シュガルとのひ孫でロジェである」

「魔法の速さは負けません、頑張ります!」「おい、いくつだ」

「はいエルディス様、9歳です!!」「若いな」「成長しています!!」


 そりゃあ9歳ですものね、成長途中。

 4人の紹介が終わりスクウィーク様が私たちを真面目な表情で見回す。


「以上の4人と、募集をかけて教会に集まった者で調査へ行くとしよう、

 明日の朝食後で良いな、使える者が居れば何人でも連れて行くが良い」

「スクウィーク、この子らは本当に前向きか?」「確認した、間違いない」


 ……嫌な予感が湧いてこないと良いのだけれども、ねえ。

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