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ファンタジジイアドベンチャー!  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第三章 連れて行く最強の魔法使いは、誰だ?! 編

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第25話 いきなりジジイに試しの門!

「ようそこいらっしゃいました魔導都市スクウィークへ」


 まるで街全体が大きなお城、

 いえ要塞のような魔導都市に到着、

 聞いていた伝説の勇者パーティー、その魔法使いの名をした場所に到着。


「ワシはかつての仲間エルディス、スクウィークに会いに来た」

「さようですか、しかしどのようなお方であっても入る方法は変りません」

「おい、昔は普通に入れたぞ、俺もかつての仲間、ガイアだが」「当時のことは知りません」


 全身を黒いローブで身にまとった不気味な魔法使い、

 手にする杖で隣を示すと、大きな門があるけど隙間なく閉まっている、

 その隣には、ひとまわり小さな門、更にその隣にも、と段々小さくなっている。


「これは何だ、ワシが前に来た時は無かったが」「俺もだ」

「試しの門です、魔力によって開けるもので、通った扉によって中での扱いも変わります」

「では一番遠くの小さい門からワシらが入ったら」「四つん這いで入るサイズですから犬扱いですね」


 なんだかここ、

 初めて聞くけど酷い場所だわ。


「入るのは1人ずつか」

「いえ、代表者が入れば同行者も同じ扱いで、確かに大昔は門はひとつだったようですが、同行者のおかげでは」

「スクウィークが先頭で普通に入ったからか、ううむ、ワシの魔力ではのう」「俺は魔力なんてないぞ」「ふたりして私を見なくても」


 と、やたら大きな門に触れようとすると、

 門番を挟んだ反対側に、やたら豪華な普通の門がある、

 それをじーーっと覗くと門番さんが察して私に教えてくれる。


「これはスクウィーク様専用の門ですね、スクウィークと同等もしくはそれ以上の魔力の方しか」

「では、あそこを開ければ」「スクウィーク様と同じ対応をしますが、スクウィーク様しか開けられません」

「ひょっとしたらワシの友情パワーで……ビクともせんな」「ワシの槍で壊して良いか?」「常識で考えて下さい」


 物理に頼るジジイとジジイ、

 さっきの門番さんの説明ちゃんと聞いてたのかしら、

 聞いたうえでこれなら、きっとそれが『脳筋』というものなのでしょうね。


「あの、やるだけやってみて良いですか?

「普通なら断るのですが、スクウィーク様の元お仲間という言葉を信じて」

「私の場合は師匠がなんですけれども……エアリー、いくわよ」「ほいさっさー」


 ということで、

 両開きの取っ手を掴んで、

 魔力を込めて引っ張ると……!!


『ギギギギギーーーーーッッッ!!!』


「ひ、開いた?!」

「さすがクレアの弟子、よのう」

「これで俺も待遇良くなるのか」「し、失礼致しました!!」


 精霊魔法やっぱ半端ないわ、

 入るや否や他の門の奥に居た魔法使いたちが、

 慌ててこっちへ来て整列、頭を深々と下げている。


「なんだか面倒くさい所ね」

「ささ聖女様、皆様も今すぐスクウィーク様の所へ」

「おう、ワシらが来たと伝えよ」「待ってくれ、馬車にもう帰って良いと言ってくる」


 引き返したガイア様、

 大丈夫とは思うけど私が扉は開けたままにしておこう、

 そして私たちに頭を下げて馬車に乗った運転手の戦士さん。


「ガイア様、せめて一泊させては」

「この街は馬が嫌がるらしい、見えない魔法が飛び交って怯えさせるそうだ」

「なら仕方ないですね」「見ただろうが途中にそこそこの大きい村がある、あの宿に泊まるだろう」


 ああ、あのおトイレを借りた所ね、

 なんて思いながら魔王都市を魔法使いさんに先導される、

 ほんっと、建物がいくつも積み重なってお城になっているみたい、立派な要塞だわ。


「こちらはスクウィーク様専用通路です」

「えっ、良いのですか?!」「同格のお客様ですから」

「ワシとまともに話すのはいつぶりかのう」「俺は魔王討伐後、あいつの顔を見た事はまだ無い」


 ついていくと箱のような狭い部屋、

 みんなで乗ると扉が閉じ、上昇する……

 魔力で勝手に昇っているみたい、すごい昇降機だわこれ。


「昔のままだと良いのだが、いや、昔のままであれば、まさか」

「エルディスよ、さすがにそこは、まあ俺も見てみないと、怖い者見たさだがな」

「あのすみません、スクウィーク様というのは」「ワシらより年上だ」「俺より9も上だが、そのなんだ、まあ会ってから話そう」


 そうこう話ているうちに、

 昇降機は到着したらしく扉が開く、

 その先は今度は立派な服装の魔法使いが!


「スクウィーク様のかつてのお仲間だそうです」

「お名前は」「エルディスだ」「ガイアと申す」「クレアの弟子、ティナです」

「……もうお一方は」「えっ?!」「その胸元にいらっしゃる」「わかるのですか?!」「魔力で」


 飛び出した妖精。


「ボク、エアリー!」

「わかりました、ここでは出たままで」

「良いのかティナ?」「ここは従いましょう」


 ここから先は正真正銘、

 スクウィーク様のお屋敷みたいね、

 メイドもちらほら、みんな魔力が高そう。


(エアリーにもお辞儀をしてるから、みんな高レベルの魔法使いね)


 そしてかなり奥の部屋へ、

 どうやらここにいらっしゃるっぽいわ、

 案内してくれた魔法使いさんが扉をノックする。


「お客様のエルディス様、ガイア様、ティナ様、エアリー様です」

「……うむ、入れ」「さあティナ、驚くかも知れんぞ」「えっ?!」

「俺もどっちに転ぶかわからぬが、おそらく1人じゃないだろう」「すると中には……?!」


 開いた扉の先、

 その光景に、私は驚いた!


(えっ、これって、つまりは……えええぇぇぇ……)

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