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優夜と花  作者: 瑞代 杏
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7.カードゲームで遊ぼう



「優夜、何してるんですか?」

「これか? 明日ダチ達が遊びに来るからデッキ調整してんの」

 花が俺の手元を覗き込んできたので、俺は手に持っていたカードの束を見せてやった。

「でっき?」

「このカードの束のこと。これのことをデッキって言うんだよ」

「なるほど、分かりました」

 よし、これで調整はオーケー。

 暇になったし、メシの準備まで花と遊ぶか。

「花もやってみるか? 基本的なルールは今教えてやるよ」

「んー? 花もやってみたいです」

「よし。じゃ、ちゃんと聞いてろよ?」

「はい」

 俺説明中――

「――というわけだ、分かったか?」

「んー、大丈夫だと思います」

「よしよし。それじゃ、少しやってみようか。花はこっち使いな」

「はい、ありがとうございます。花だって簡単には負けませんよ?」

「はっはっは、ヒヨッコがよく言うわ!」

「むーっ」

 俺と花はデッキを念入りにシャッフルし合った後、お互いに返す。

 準備が整ったのでデッキから、最初の手札としてカードを7枚引く。

 む……森1枚か、まぁ『野生の犬』、『怨恨』、『巨大化』もあるし、マリガンするほどでもないな。

 先攻後攻はコイントスで決める――俺は指でコインを弾いて、落ちてきたコインを手の甲に乗せて隠した。

「さ、どっちだ?」

「んー、裏で」

「よし、裏だな」

 オープン――

「残念、表だな。俺の先攻だ」

「はい、では花の後攻で」

「オーケー、マリガンはなしだ」

「花もしません」

「じゃ、始めようか。アンタップ、アップキープ、先攻なんでドローはなし。森をプレイして1マナ、野生の犬をプレイしてエンドだ」

 こいつは、アップキープ時にライフが多いほうに裏切ってしまうが、緑のみでパワー2タフネス1(以降?/?)とかなりコストパフォーマンスに優れている。

 サイクリングという能力付きなのも良い点だ。

「花の番ですね。アンタップ、アップキープ、ドローします。平地を出して1マナ出して『サバンナ・ライオン』さんを出します。ターン終了です」

 く……出来れば手札にいてほしくなかったんだが、やっぱりいやがったか……。

「俺のターンだな。アンタップ、アップキープ、ドロー」

 サバンナ・ライオンはバニラ(能力を持ってないクリーチャー・カードのことだ)だが、白のみで2/1、俺の野生の犬と同じだ。

 ここは、どうするか――

「森をプレイして、1マナから怨恨をプレイ。野生の犬に付けてアタックだ」

 さて、花はどうするかな?

「んー、仕方ないのでライオンさんで防ぎょします」

「じゃ、それにあわせて森1マナから『巨大化』だ。トランプル(貫通能力のことだ)の分、花に5点のダメージだな」

「うう……少しいたいです」

 こっちの犬は怨恨と巨大化で7/4になってるから、破壊されることはない。

「エンドだ」

「花の番です。アンタップ、アップキープ、ドローします。平地を出して2マナから『白騎士』さんを出してターン終了です」

 花がプレイしたのは、2/2で先制攻撃とプロテクション(黒)を持つ白の代表的な小型クリーチャーだ。

 先制攻撃を持ってるから、このまま犬で殴っても一方的に破壊されちまうな……。

「俺のターン。アンタップ、アップキープ、ドロー」

 引いたのは、『ガイア揺籃の地』か。

「森をプレイして、1マナから『エルフの抒情詩人』をプレイしてエンドだ」

「花の番ですね。アンタップ、アップキープ、ドローします。平地を出して1マナからサバンナ・ライオンさん、さらにもう1マナ出してライオンさんに『ちらつき護法印』を付けます。色はもちろん緑です」

「げっ!」

 やべ、詰んだかもしんねぇ……。

「白騎士さんで攻撃です」

「通すぜ……」

「花のターンは終了です」

 護法印をなんとかしないとこのまま終わるな……。

 と、思ったが……護法印自体は抒情詩人で破壊できるんだよな、問題は護法印は手札に戻せるってことだ……。

「俺のターン。アンタップ、アップキープ、ドロー。森1マナからエルフの抒情詩人、ガイア揺籃の地をプレイしてエンドだ」

 『カビ』を引けるかどうかだな、きついわ。

「花の番です。アンタップ、アップキープ、ドローします。平地2マナから『十字軍』を出します。白騎士さんで攻撃です」

「通すぜ」

 十字軍で白のクリーチャーは全て+1/+1されるから3点のダメージか、少し痛いな。

「ターン終了です」

「エンド前に森1マナ使って、抒情詩人でちらつき護法印を破壊するぜ」

「むー、平地から1マナ出して護法印さんを手札に戻します」

 まぁ、当然だな。

 手札に戻せただけ、よしとしよう。

 次のターンに、削れるだけ削るしかないな……。

「俺のターンだな。アンタップ、アップキープ、ドロー。……犬でアタックだ」

「んー、ライオンさんで防ぎょしてみます」

「それじゃ、それにあわせてガイア揺籃の地から2マナ、森からの2マナで『樫の力』だ!」

「う……とらんぷるで9点ですか。すごくいたいです……」

「森1マナから野生の犬をプレイしてエンドだ」

「花の番ですっ。アンタップ、アップキープ、ドローします。平地1マナからちらつき護法印、色はもちろん緑です。白騎士さんにつけてターン終了です」

「俺のターン。アンタップ、アップキープ、ドロー……」

 く、やるしかないか……。

「ガイア揺籃の地から3マナ、森から1マナ出して『マスティコア』をプレイするぜ」

「む! それは困るので平地1マナから『剣を鍬に』です。優夜は4点のらいふをげっとですね」

 ギャアアァァァァム!!


 ――結果は、俺の負けだった。

 白騎士は3体も並べられるわ、重要なクリーチャーは片っ端からソープロされるわ、極め付けはこっちのクリーチャーが足りない状態での『ハルマゲドン』……どうしようもねぇっつの!!

 まぁ、スタン対エクテンだからこんなもんだよな。

 つか、花の立ち回り方がどう見ても初心者じゃねぇ……。

「楽しかったか? 花」

「はい、とっても楽しかったです。優夜、もう一度やりましょう」

「ははは、今度は負けねぇぞー?」

「のぞむところです。また、こてんこてんにしてあげます」


 こうして、俺と花は夕飯の準備までカードゲームを楽しんだのだった。

すみません、500文字ほど越えました(汗

緑単ストンピィ(スタンダード)対白単ウィニー(エクステンデッド)でしたが、やっぱりソープロは鬼ですね。

作中のデュエルですが、それぞれデッキリストを作ってリストシャッフルソフトでランダムシャッフルして、手動ですが実際に架空デュエルしながら書いてます。

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