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第24話 泥棒猫の末路
「お姉様! お姉様、助けて!」
衛兵に両腕を捻り上げられたエリスが、涙と鼻水で化粧をぐしゃぐしゃにしながら私に縋り付いてきた。
あの高慢だった義妹の面影は、どこにもない。
「私、騙されていたの! アルフレッド様に唆されただけなのよ! 私たち、仲の良い姉妹だったじゃない! お願い、許して……!」
私はエリスの前に静かにしゃがみ込み、その怯える瞳を至近距離で見つめた。
「仲の良い姉妹? ……私のドレスを奪い、母の形見を質に入れ、私を北の極寒の修道院へ葬ろうとしたあなたが?」
「ひっ……!」
「安心なさい、エリス。あなたの望み通り、北の修道院の手配は完了しているわ」
私は耳元で、冷たく囁いた。
「ただし、入るのは私ではなく、あなたとお義母様よ。生涯、暖房も出ない薄暗い石畳の上で、パンの耳をかじりながら自らの罪を祈り続けなさい」
エリスは白目を剥き、その場に失禁して気絶した。
ガートルードもまた、魂の抜けた人形のように衛兵に引きずられていった。
広場を埋め尽くしていた醜悪な寄生虫たちは、こうして一匹残らず排除された。




