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魔法の鏡は知っている 〜やられっぱなしの気弱令嬢、毒親と不実な婚約者をガラス越しに公開処刑いたします〜  作者: しの


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第23話 法の鉄槌

静まり返った広間に、王太子の冷徹な声が響いた。


「近衛隊、ならびに司法警察。その三名を直ちに拘束せよ」


「はっ!」


数十名の武装衛兵が一斉に踏み込み、アルフレッド、エリス、ガートルードの三人を床へ組み敷いた。

アルフレッドの腰からランカスター家の宝剣が乱暴に引き抜かれ、エリスの首からは銀貨三枚の偽物ルビーが引きちぎられて床へ転がった。


「放せ! 俺はランカスター伯爵家の跡取りだぞ! 父上を呼べ!」


アルフレッドがみっともなく喚き散らす。

そこへ、ヴィンセントが歩み寄り、黒革のファイルを開いた。


「無駄だ、ランカスター卿。貴殿の父親である現伯爵も、先ほど登城した直後に、司法院の捜査官によって別室で身柄を拘束された」


「な……父上が!?」


「容疑は、貴族院予算の横領、ならびに闇ギルドからの違法薬物購入の教唆。……アンバーク令嬢から提供された帳簿の照合により、裏金の流れは完全に立証された。ランカスター伯爵家は、本日をもって改易および爵位剥奪の手続きに入る」


完全なる破滅。

アルフレッドの瞳から光が消え、男は床に額を擦り付けて絶望の呻き声を漏らした。

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