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魔法の鏡は知っている 〜やられっぱなしの気弱令嬢、毒親と不実な婚約者をガラス越しに公開処刑いたします〜  作者: しの


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第22話 毒母の破滅

「ち、違うわ! 私は知らない! 全部アルフレッド様が仕組んだことよ!」


エリスがなりふり構わず叫び、アルフレッドの胸元を突き飛ばした。


「黙れ、この泥棒猫が! お前が『姉の財産を全部奪って私に頂戴』とねだったんだろうが!」


醜悪な罵り合いを始める二人。


そこへ、ガートルードが逃げ出そうと後ずさりした。

しかし、彼女の背後の大鏡に、次なる決定打が投影された。


『先代アンバーク子爵の遺産相続証書よ。娘のクララに署名させた委任状もあるわ。あの子を修道院へ放り込んで、この屋敷と領地を担保に差し出します』


闇金業者ドレクスラーとガートルードが交わした、裏契約書と偽造署名の手元映像。


「な……っ!?」


ガートルードはその場にへたり込み、腰を抜かした。


私は冷ややかに歩み寄り、床にへたり込む義母と妹、そして青ざめた元婚約者を見下ろした。


「十七年間、私はあなた方の理不尽に耐え、泥を啜るようにして尽くしてきました。……ですが、家族の仮面を被って私の命と尊厳を奪おうとする害虫にまで施す慈悲は、私の手帳のどこを探しても見当たりません」


私は胸元の手鏡をパチンと鳴らし、冷酷に微笑んだ。


「これにて、私の『我慢』を終了いたします」

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