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魔法の鏡は知っている 〜やられっぱなしの気弱令嬢、毒親と不実な婚約者をガラス越しに公開処刑いたします〜  作者: しの


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第20話 鏡たちの共鳴

床に倒れていたはずのエリスが、思わずガバッと上半身を起こした。


「な、何ですって!? そんなはずないわ! あれは本物の——」


「本物の、何かしら? エリス」


私の静かな声が、広間に落ちた。


私は近衛兵の拘束を、いとも簡単に払いのけた。

十七年間、彼らの前で見せたことのない、寸分の狂いもない貴婦人の背筋。

俯いていた顔を上げ、琥珀色の瞳でアルフレッドとエリスを冷然と見据える。


気弱な令嬢の仮面は、跡形もなく消え失せていた。


「エ、エリス、口を慎め!」


ガートルードが青ざめて叫ぶが、もう遅かった。


私は胸元から、銀の鎖に繋がれた「真実の反射鏡」をゆっくりと引き出した。

薔薇の蔦が施された銀の楕円鏡。

その鏡面を、天井の巨大なシャンデリアの中心核へと向け、私は指先をパチンと鳴らした。


「——映し出しなさい。『真実の反射鏡』」


キィィィィン……!


澄み渡る高周波が、鏡の間に木霊した。

手鏡から放たれた青白い光の柱が、天井のクリスタル・シャンデリアを直撃する。

光は無数のプリズムによって屈折し、壁面を埋め尽くす三十枚の巨大なヴェネツィアン・ミラーへと一斉に放射された。


壁の鏡が、波打つように揺らめく。

そして、その鏡面の中に——鮮明な映像と、クリアな音声が、巨大なスクリーンのように浮かび上がった。

第20話まで見届けてくださり本当にありがとうございます!物語もいよいよ終盤戦です。


「二人に幸せになってほしい!」「この先が気になる!」と思っていただけましたら、画面下の【ブックマーク】や、評価の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして背中を押していただけると飛び跳ねて喜びます。


最終話まで駆け抜けますので、引き続きお付き合いください!

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