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魔法の鏡は知っている 〜やられっぱなしの気弱令嬢、毒親と不実な婚約者をガラス越しに公開処刑いたします〜  作者: しの


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第18話 証拠の捏造劇

貴族たちの冷たい視線が一斉に私へ突き刺さる。


「まあ……実の妹を毒殺しようとするなんて」

「普段はおとなしい顔をして、何という嫉妬深い悪女かしら」


ガートルードが涙をハンカチで拭いながら、これ見よがしに前に出た。


「ああ、何ということでしょう……! 私の育て方が悪かったのです! クララ、お前という子は……! 衛兵様、この娘のバッグと、屋敷の自室を調べてください! 必ず毒の証拠が出てくるはずです!」


近衛兵の二人が私の両脇を固め、私の肩に下げていた粗末な布バッグを奪い取った。

中身が床ぶちまけられる。

ハンカチ、手帳、そして——。


「隊長! ありました!」


兵士が拾い上げたのは、四日前に下男が私の化粧台に仕込み、私が中身を濃縮ショウガ水にすり替えておいた、あの青いガラス瓶だった。


アルフレッドが勝ち誇ったように叫ぶ。


「見ろ! 王都の闇市でしか手に入らない猛毒『蒼海蛇の涙』だ! 動かぬ証拠だぞ、クララ!」


私は両腕を掴まれたまま、わざとらしく肩を震わせ、今にも泣き崩れそうな弱々しい声を出した。


「ち、違います……! 私、そんな毒なんて持っていません……! それは、私のものじゃありません……!」


「往生際の悪い女だ!」


アルフレッドが嘲笑う。


「現行犯だ! 王太子の御前で、この場で婚約破棄を宣言する! この毒婦を即刻、北の地下牢へ連行しろ!」


近衛兵の手が私の腕を乱暴に引こうとした、その時だった。

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