殿下の部下
祝!総合評価180越え!
シュミルは私が何に怯えているのか分かっていないみたいで、首を傾げている。騎士のくせに鈍いな、シュミルめ。
「殿下、何か二人に言っておきたいことなどありますか?」
「いや、特にないな。何かあれば、その都度言っていこうと思うし。二人とは年齢は同じだから、気軽に接して欲しい。まあ、周りの目もあるからなるべく敬語で話してほしいが。多少言葉遣いが荒くても気にしない」
「かしこまりました。殿下」
私達は一度立ち、礼をする。その後、殿下と共に執務室を出て、殿下の部屋に向かった。王以外は専用の執務室は持たず、部屋の中に執務室セットなる物があるらしい。部屋を節約しないと亡命者は受け入れられないものね。
四階に転移し、殿下の部屋に案内された。扉を開けてまずあるのが執務室。もっと奥に殿下のプライベートスペースがあるらしい。
部屋の中にはメイド服を着た女性と執事服を着た初老の男性。そしてブラウスにロングスカートをはいた、私とそう年が変わらない少女とマフラーをつけた少年がいた。
「紹介しよう。俺の部下達で、お前達の同僚になる者達だ。全員平民出身だからすぐに馴染めるだろう」
私達はそれぞれ自己紹介を始める。
「レイン・スカイです。えっと、亡命者枠で第七に所属してます。今回、トルド殿下の近衛になりました。よろしくお願いします」
「シュミル・フェルドだ。レインと同じく第七所属だ。よろしく」
私はここで、初めて知ったことが一つある。シュミルの苗字、フェルドっていうんだ。マジで知らんかった。私がシュミルを見ると、にやりと笑っていやがった。こいつ、わざと言わなかったな。くっそぉ。シュミルを睨んでいると、メイドが声を上げた。
「まあ!あのフェルド商会の息子さん?すごいわ!」
メイドが目をキラキラさせながらシュミルに詰め寄っている。シュミルは顔を引きつらせながら頷いていた。それを見かねた殿下が咳払いをした。
「カリン。そこまでにしろ」
「あ、ごめんなさい。つい興奮してしまって。わたくしはカリン・トルル。殿下のメイドよ」
茶色の長いふわふわの髪に緑色の瞳が優しい印象を与える女性だ。・・・・・・さっきのでイメージ変わったけど。カリンの自己紹介を皮切りに、他の三人も名乗っていく。
「わしはグレン・ファスト。この中では一番年長ですな。レイン殿、シュミル殿。今後ともよろしくな」
白髪に赤い瞳を持つ彼は、ただの執事とは思えない雰囲気だった。元武人、とかなのだろうか。シュミルもその雰囲気を感じ取ったらしく、萎縮していた。
「あ、えっと、その。アリス・ランドです。レインさんと同じカランからの亡命者です。よ、よろしくお願いしましゅ!あ、噛んだぁ・・・・・・うう」
自己紹介を失敗した彼女が涙目になっていた。殿下と同じ様な金髪のポニーテールに宝石のように美しい青の瞳。こんな気弱そうな子がよく亡命できたな。
「最後はオレだな。オレはロンド・アクセラ。元はスラム街の孤児だったから苗字はなかったんだけど、殿下がくれた。基本、情報を集めてるぜ。同僚ならこき使ってくれていいからな」
「いや、同僚はこき使うものじゃないでしょう」
「お、ナイス突っ込み」
思わず突っ込みを入れてしまった。ロンドはノリがいい奴らしく、会話していて楽しい。赤い髪に白色の瞳を持っている。白、と言うよりは私の灰色の瞳をもっと薄くした感じだ。
おしえて、レインちゃん!
?「めっちゃ登場人物増えた」
レ「まだ、増えるんだっけ?」
?「うん、あと一人」




