オルフェ:聖なる匂い
「ってな事があってさ〜、大変だったんだよ」
「それはまた大変だったな」
「天使って本当に存在するんですね・・・・・・」
私は今、ララちゃんの城でラヴィちゃん含め3人でお茶会をしている。
「ウチにはもう邪神居たからね〜。あんまり驚かなかったけど」
「天使見てみたいです」
「いつでも見に来ていいよ。まぁ、思ってるのと違うってなるかもだけど」
「ところで、2人とも少し聞いて欲しい話があるんだが」
「なになに?」
「実は・・・・・・」
ララちゃんが話そうとした瞬間にガチャっと扉が開き、
「帰ったのだ!」
赤髪にツノの生えた1人の少女が入って来た。
「え?えっ?」
「ララさん・・・・・・」
「「いつの間に出来たの・ですか?」」
「まてまてまて、私の子供じゃ無い。そもそも顔も似てないだろう」
「言われてみればそうだね」
「親戚の子とかですか?」
「あーその、自己紹介してくれないか?」
「うむ。私の名はルラム、悪魔ルラムなのだ なのだぁ なのだぁ」
「セルフエコーどーも。で、どう言う事ララちゃん?」
「つい先日、場内の庭で倒れているのを発見して保護したんだ。どこかの貴族の子供かと調べたが確認出来ず、話を聞いたら自分の事を悪魔だと言うんだ」
「にわかには信じ難いですが、オルフェさんの家の事もありますからね」
「むしろ私はオルフェの話を聞いて確信したよ。ここにやって来た経緯をもう一度話してくれるか?」
「良いのだ。地獄の天井に穴が空いてたから登ってみたら地上に出たのだ。帰ろうとしたら穴が無くなって帰れなくなったのだ」
「ケフィリアと同じだ」
「ケフィリアって誰なのだ?」
「ウチにやって来た天使・・・・・・」
"天使"という言葉に反応した悪魔は、瞬時に詰め寄って来る。
(あっ、まずかったかな?)
「クンクン、確かに臭いのだ!聖の匂いがプンプンするのだ!」
何やら特有の匂いを感じ取っている様だ。
「臭いって言われるのショックなんだけど」
「天使意外もいるのだ?色んな匂いが混じってるのだ」
「えっ?あっ、うん。神獣と邪神も居るけど」
「魔境なのだ!」
「確かにそれは否定出来ないね」
「その天使を連れて来るのだ」
「喧嘩しない?」
「あっちの出方次第なのだ」
「ララちゃんどうする?」
「迷惑でなければ連れて来てくれ」
「分かったよ。明日でも良いかな?」
「待ってるのだ!」
そう言い残して悪魔は部屋から出て行った。
「なんか大変そうだね」
「はは、まぁな。なんならそっちで引き取ってくれても良いぞ」
「絶対無理でしょ」
グリートと手を組んで戦争が起こる未来が目に見える。
「それは残念だ。ラヴィはどうだ?」
「・・・・・・」
「ん?ラヴィ?どうした?」
「あれ?気絶してる・・・・・・」
「いつからだ?」
「私に近付いて来た時かな?それまでは話してたし」
「あぁ、それで驚いてしまったのか」
「介抱しなきゃね」
ラヴィちゃんが目を覚ますまで2人で介抱するのであった。
〜〜〜〜〜〜
「オルフェさん。臭いです」
「あぁー、うん」
家に帰るとケフィリアは開口一番にそう言う。
「皆んなして臭い臭いって、ちょっとショックだなぁ」
「誰に会って来たんですか?」
「悪魔」
その一言で戦闘体勢になる。
「明日、その悪魔がケフィリアに会いたいって言ってるんだけど、どうする?」
「もちろん会いますよ!どこの悪魔か知りませんが、この大天使ケフィリアがけちょんけちょんにしてあげます!」
「バトルは無しだから」
シュッ、シュッと言いながら拳を振るうケフィリアを注意するが、不安は拭いきれず翌日になるのであった。




