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「今回依頼できたのが貴女で良かったです。ご忠告肝に命じます。ありがとうございました」
「将来有望な薬師を潰したくはないでの。あのレオ坊が珍しく大事にしとるお人だ、私も協力しようよ。
ではこれで依頼は終了だの。手続きしようかね」
「はい。ありがとうございました」
よっこらせと立ち上がり受付に戻る。腰が痛いでなーっと話しながら。
手続きが済んだ後、時間をもらって温湿布と冷湿布を作って説明して渡し、ストレッチを教えてあげた。柔軟で腰痛は大分和らぐからね。
忠告のお礼と口止め料ですと言ったら笑われた。
ベッドに寝転びネオをあやす。ウトウトしてるのにハッと起きては眠気と闘ってる。いや、寝ようや。可愛いけど。もう遊ばないよ?ほらねんねしようねー。
俺はあの村でじーさんと村長に色々教わった。魔法と薬師の仕事と日常生活に必要な諸々と常識。薬師の知識はじーさんの経験だけだけど膨大な知識量だった。若い頃に旅をして得た知識もあって、村では採れない素材の薬も多い。本に纏めてあって、それは俺の宝物だ。でもそれ以外は村で生活するに当たって必要なものだった。
村に魔法使いはいない。日常魔法だけでは魔法使いと名乗れない。貴族もいなかったし国に関することも必要ないから習ってない。
でも知らないことがどれほど怖いことか実感した。
各町村にも独自の法律や暗黙の了解というやつもあるだろう。日本の田舎でもない、辺境の村でもないんだ。
自衛のためにもその都度調べないとだめだな。
反省しながら就寝。
あれからユーグト夫妻やギルド、カインの先生を紹介してもらって色々聴いた。
それなりに知り合いも出来たので裏話とかも。
うん、知らないって怖い。
何気に一番怖かったのはご近所の奥様方の噂話だったのはご愛敬。
「痛っ。あら?あ、痛ーい!」
「どうしましたメリンダさん!え?陣痛!?」
秋になったなーと感じ始めた頃、メリンダさんの命懸けの大仕事が始まった。
隣の奥さんにメリンダさんを任せ、産婆さんに知らせに行きカインを呼びに行く。
ユーグトさんは行商に出ていて不在、そろそろ帰ってくるねって話していた。間に合えば良いけど。




