料理法の契約
試食が焼きあがったので熱々を頬張る。パンは焼きたてってだけでおいしい。うん、良い出来でないか?
バランは宿の主人達と食べると持っていった。
2回目の焼きに入る頃戻ってきた。知らないおじさんと一緒に。
「初めましてアイリスさん、この宿の主人のガウスです。ご利用ありがとうございます。
この間の肉まんの料理法ありがとうございました。先程のパンもとても美味しかった。出来ればこちらの料理法も買わせていただきたい。いかがでしょうか?」
だからなんで冒険者じゃないんだろう、この人達。筋肉ムキムキじゃん。
「いいですよ。相場が分からないのですが、どうしましょう?」
「ありがとうございます!合わせて30万リンでいかがでしょうか?宿泊代と食事代は頂きません」
宿暮らしが1ヶ月食事含めても余裕で出来るな。そんな高くて良いのかな。
「構いませんが元とれます?」
「大丈夫です。パンはそのままか挟むものと思ってましたが、包めば持ち運びも食べやすさも向上します。
アレンジも豊富ですからね」
「でも直ぐに真似されるでしょ?」
「なので契約書をお願いしたいのです。我々が売り出した初めての店だと。おかずを包んだ肉まん、甘い餡を包んだパン。アイデアが素晴らしいが真似をするのも簡単に出来る。
すぐに拡まるでしょう。なので一号店だと証明があれば格が上がるのです。何より胡麻の餡は考えもつかなった物ですから」
「はあ、成る程。確かに教えたのはバランさんが初めててすね。」




