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「退治方法だけでもききたいんだが」
「嫌です」
「しかしやっぱり納得がいかんのだ!こいつ見たところ無傷じゃないか!魔法使いならわかる。君は武器を持っていないから。それでも無傷で仕留めるのはかなりの実力がないと…」
「リーダーさん。貴方が俺を不審に感じるのはわかるけど、俺にとっても貴方方は不審者になるんですよ。俺は貴方方を知らない。この村に依頼されて蛇退治にきた冒険者としか知らない。けど、冒険者も色々ですよね?いい人も悪い人もずるい人もいる。
俺は一人旅だ。夜営中に俺を襲ってくるかもしれない可能性も捨てきれない以上、手の内を明かすのはバカのやることだ。違う?」
「俺達は正規のギルド員だ!そんなことをすれば記録に残ってしまう!記録の改竄も出来ん!」
「だから?その正規のギルド員の自分が納得いかないから全て情報を寄越せと?ずいぶんと傲慢な組織ですね、貴方の所属ギルドは」
「……!」
「ギルドに所属しているから何?僻地の村にはギルドはないよ。そこの冒険者達はフリーで行動してる。そもそも冒険者とはいわない。日常生活を営むために狩りをして採取して村の問題事に取り組む。やってることは規模は違えど同じだ。彼らはただの村人だ。いい人も悪い人もいる。ギルド員じゃないから信用がない?ギルド員だから信用がある?なにそれ」
黙りこんじゃった。日本に居たときは山と海に囲まれた小さな漁村で、村民みんな顔見知りで誰がどこに勤めてて子供は何歳でどんな性格でなんて知れ渡ってる。夫婦喧嘩の内容と結末まで話の種になってたし。そこでならこんな警戒はいらない。
でもあの村ではじーさんと村長以外は敵と思わないといけない環境だったからすっかり警戒心が大活躍だ。しかも今はその少ない味方もいない。村長からも口酸っぱく言われてきた。ちゃんと約束守ってるよー村長。
「旅の途中で襲われたから狩りをした。よくあることだよね。それっていちいち報告すること?まあ今回は特殊なやつだったから落ちついたら村の人に一言言っとこうとは思ったけどね、普通は言わない。その獲物を奪おうと考えるやつもいるだろう。
旅人が1人消息不明になったって大した騒ぎにもならない。旅人の敵は害獣だけじゃない。最も警戒すべきは人間なんだよ」
諦めてくれないかなー?
「わかった、すまなかった。君は迷惑行為をしたわけではなく、寧ろ助けてくれた方だ。納得もいった。長くギルドに所属していてギルドの存在に慣れてる人と接してきたせいか、自分が疑われることもあることを失念していた」
ヤトと大して変わりねーな俺もって呟いたリーダーさん。本当に良い感じに正直なおっさんだな。無駄に正義感拗らせた奴だとここで引っ込まないだろうし。
うんうん頷いてもう一度謝罪とお礼言われた。
「次は何処の村に行くんだ?それとも町か?町なら案内するし村なら送ることも出来るぞ?」
一人旅はやっぱり危険だろうと申し出てくれた。ごめんなさい、すっげーいらない親切です。あのアホな脳筋野郎と一緒ってだけで迷惑だ。
薄っすいオブラートに包んで断ると苦笑いされた。ちゃんと調教してください。




