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「あー、ほんとすまん旅人さん。ここで骨折られると町への帰還が遅くなるんで、そこら辺で勘弁してやってやってくれ」
リーダーさんが頭下げてくれた。苦労性ですな。こんなんの後始末も仕事ですか、御愁傷様です。足は退けました。
「アイツは放っておいて、少し話をしたいんだが今良いだろうか?」
「また突撃されるのは敵わないのでいいですよ、昼から森に行きたいし。蜘蛛の事ですよね?」
他の仲間達がいるテーブルの隣にリーダーさんと座る。
「ビックマウススパイダーだったと思う。遠目で確認しただけでもかなり大きかった個体だ。牛位はあるだろう。本当に退治できたのか?俺達でも苦戦するんだよ、もしかしたら違う奴かも知れんから倒した奴の特徴を聞きたいんだ」
「名前は知らないです。サイズは広めの一人用テントサイズで足10本、目が紫色の黒い体毛で覆われていました」
「………テント?足10本?え、なにそれ。ビックマウス違う」
呆然としながら首を左右にふるふる。俺はビックマウスを知らないから、ふるふるされてもな。
「死体を確認しよう。場所覚えているか?」
すっかり口調が砕けたリーダーさん。年上だし話しやすいのでこっちの方がいい。
死体なぁ。部屋にあるけど。正確には部屋にある袋の中だ。でも前の村の反応見るとあんまりホイホイと見せない方がいい気がする。リーダーさんだけならいいかな?
「今から行きますか?ただし俺の都合がありまして、リーダーさんだけ同行してください。駄目ならすいませんがお断りします」
やっと動けるようになった脳筋がまた叫び出そうとしてもう一人の女性の弓で殴られていた。容赦ねえなお姉さん。勉強しねえな脳筋。
少し考えてたけど了承をもらって準備して森に出掛けた。
今日はいい天気だー。昼からの予定だったけど用事を終わらせたら緑達を森に置いていこう。日光浴させねばね。ついでに採取。
森に到着。ここら辺でいいか。人気もないし。
「リーダーさん、1つ質問なんですが」
「ああ、なんだい?」
「魔法袋って知ってますよね?」




