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「疲れたのと腹減ったのと眠いのでイライラしとった。やっと蛇終わったのに蜘蛛も退治するって言い出すもんだから、うちのリーダー。
まあそんなんあんたに関係ないわな、すまんかった。
それとおはようさん」
あー、なんだ。虫の居所悪かっただけの普通のにーちゃんだった。咳払いで俺のやる気を散らした。
「いや、もういいわ。おはようさん。蛇退治お疲れさん。今日は休むんだろ?先に食って風呂入って寝たら?
その前に後ろで腕組んでるリーダーさん?から説教くらうと思うけど」
「は?…うごっ」
あら痛そーな拳骨ですこと。頭押さえてしゃがみこんじゃったよ。大丈夫か、にーちゃん。
「ヤトよー、何回言ったらお前のその頭は覚えてくれるんだろうなぁ。ああ?俺は野宿の様子を教えてもらってこいっつったよな?絡んでこいっつったか?ん?」
「っかー、マジ痛ってぇ。リーダーちょっとは加減してくれよ」
「あ?」
「言ってません。すいませんでした!」
出来悪いのか、にーちゃん。いらん口は災いの元だよ。謝ってもらったし俺はいいんだけど、茶飲んでる目の前で説教続けなくてもよくね?
他の三人はさっさとテーブル確保して注文してるし。
「あのー、説教は場所変えてもらえませんかね。蜘蛛は退治したんでゆっくり休んでください」
「おお。すいませんな、うちの若いのが迷惑かけて。よく言い聞かせとくんで」
「いえいえ、謝ってもらったし俺もキレたんであいこということで。んじゃ部屋に戻りますね」
やれやれとお茶を飲み干して撤退。
階段登ってると叫び声のようなものが聞こえた。元気だねー。昼まで薬を調合しよう。
道中採取した薬草達も含めて処方箋の通りに調合。何気に毒草多かった。当然毒薬になるけど、少量だとちゃんとした回復薬になる。しかもそこそこ強力な。加減を間違えて回復薬として出しちゃったら立派な人殺しになってしまうのでとても慎重に作業する。なのに。
「すいませんアイリスさん!下で冒険者の人が話をしたいって言ってますけどどうします?」
ドンドンドンッとノックでかいし。粉末こぼれたじゃねーか。さっさと寝ろよ、もう。
「今仕事中です。手が離せませんので後にしてくださいって言ってください!」
ったく。こぼれた分はごみ入れに。外で燃やさないといけない。これは劇薬。もう一度天秤で計測してやり直し…
バタバタバタバタ、ドンドンドンッ
「何が仕事だよ!旅先で部屋に籠ってなんの仕事だ!いいから出てきて話しろやー!」
プチッ。結界石ON!ドア開けた途端廊下に吹っ飛んでいったにーちゃん。そのまま奥の階段下まで落ちてった。ざまぁ!




