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 このセレスはどうも麻疹みたいな病気の薬になるんじゃないかな。じーさんは若い頃に経験したらしい。高熱が出て全身に湿疹が出て痛痒い。湿疹も悪化すると体液が出てきて大変なことになったと。

 熱が長引き酷い咳が出たりで、体力の少ない子供や老人は死亡率が高いらしい。伝染するから被害が拡がり、国も対処に遅れるんだと。流行する間隔は数十年に一回とかで、一回病気になれば次は移らない研究の進まない病気です。唯一絶対に効果のある薬がセレスの木から出来る。だから伐採したら捕まるし、薬師はなるべく薬を作って保管する事を求められる。いざという時に迅速に対処出来るように。



 でもね、長い年月無事に過ごせば危機感も薄れてくる。喉元過ぎればなんとやら。病を知らない世代は特に。作って持っててもお金にならないし、国に持っていけば買い取ってくれるそうだけど、いちいち遠いところまで行くほど旨味はない。高いんだよ?でも数ヶ月かけて旅するほどの価値があるかと言われればね。行商人だって必ず王都に行く訳でもないからね。

 領主が買い取ってくれる所もあるみたいだけど。



「先生はどれくらいお薬持ってるんですか?」



「ん?辺境の村なら3つ位余裕で対処出来るんじゃないかな?この街でもいけるなー。じーさんの作ってたのもあるし、この子達がいるから毎年作れるからね。ちゃんと作ってきっちり保存してれば悪くならないんだよ」



「すごいです!でもどこにあるの?」



「内緒の魔法の袋に入ってるよ。いっぱい入るからね」



「そっか、みどりちゃん達も入るもんね。僕も入る?」



「ど、どーだろー?植物しか生き物入れたことない…」



 とりあえず呼吸は出来るよね?ね?

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