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 セレスの木。伝染病と闘い薬を造り出した女性セレスティナから名前をもらった木です。国が保護対象にしてる木で勝手に伐採したら捕まっちゃう。

 これはじーさんに口酸っぱく言われた。増やせと。

 そして増えないっていう。

 難しいんだよこの子も!根が弱い。これにつきる。乾燥嫌い、多湿も嫌い、若いときはふかふかな土が良いけど成長すると硬めの土が良い、でも栄養も欲しいなーっていう我が儘な子です。栄養少ないから硬めになるんだよ!



「布剥がしまーす。切れても良いけど優しく根っこを解しまーす」



「はーい」



 その辺の土を深めに掘り起こす。良い感じのパサつき具合。



「この土を根っこの周りに足して布巻きまーす」



「はーい」



 大きな木をひょいっと持ち上げたらセト君が驚く驚く。

 魔法でーすと教えてあげたら拍手された。可愛い。

 これで年長さんは終わり。いいかんじーって言われたからね。年中さんは肥料を混ぜた土を巻き直し。2本あってじーさんがやっとこ増やした木だ。ここまで育てばいきなり枯れることはない、と思いたい。



 問題は年少さんの俺が増やしてる木だ。簡単に発芽するくせに簡単に枯れてしまう。じーさんもあの2本がなんで生き残ったか分からないって言ってたもんなー。小さいと喋らないんだよ、大きい子に聞いてもわかんなーい、だし。いろんな実験してます。観察日記つけてます。小学校以来だよ、絵日記にしてるよセト君にもさせよう。字の勉強にもなるし。



 一番気になるのは挿し木したやつ。似た系統の木の芽を切って挿し木してみた。根っこの強いやつとくっつけば丈夫になるんじゃないかなと思って。スイカとかそうだし。系統がはっきりしないから特徴の近い木を手当たり次第やってます。枯れたのが大半だけど生きてるのもいる。

 がんばっておくれー。

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