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未成年保護法なんてものはない

 薬草野草を採取したり、緑達とお喋りしながら昼御飯を食べ、まったりお茶してから巣へ戻る。



「わあ!先生いっぱい転がってる!」



「さっきの蟻が捨てていった蜜袋だよ。結構数あるなぁ、ボウル2個で足りるかな」



 土の上に転がる薄黄色の粒、巨峰よりちょっと小さい。



「袋は簡単には割れないから拾ってボウルに入れてね」



「はーい」



 弾力のあるぷにぷにを摘まんではボウルにポイポイ。この蜜には甘いだけではなく薬効成分がある。炎症止めの働きがあって、煮詰めて作る飴玉は喉に良く効くし、胃痛腹痛に良い。子供には苦い薬も混ぜてシロップにすれば飲んでくれるのだ。そんな説明をしながら2人でポイポイ。ひたすらポイポイ。

 たまにお口にポイッとな。さっぱりとしたトロリとした甘さが嬉しい。葡萄を食べたことのないセト君にレクチャーしながらつまみ食い。加熱消毒してないから袋は捨てるのだ。



 楽しかった長距離散歩から帰ると、なんと宿で副隊長さんが待ってました。仕事帰りに寄ったそうな。



「お帰りなさい、収穫はありましたか?」



「お待たせしてすいません。此処の薬草は種類が豊富ですね、助かります」



「それは良かった。まあ護衛も無しで採取に行く薬師はいませんからね、荒らされることはないでしょう。

 昨日の件で報告に来ました、少しよろしいですか?」



 セト君はお部屋に戻ってもらいました。後から説明しよう。



「騒いでいた女性ベティーナという者ですが、窃盗と恐喝で収容所に収監されました」



 あら、捕まったんだ。

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