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お使いの人にこちらの部屋にお入りくださいってこっそり言われ、こそこそっと部屋に入りました。男性とメルティさんがお話し中。
「アイリスさん、おはようございます。こちらがお話していたケインズさんです」
「ケインズです。指名依頼ありがとうございます。そして俺の依頼を完了してくれてありがとうございました」
「アイリスです。こちらこそ依頼を受けてくださってありがとうございます。早速お話しても構いませんか?」
20台後半かな?も少し若いかも。
「はい。聴こえないとは思いますが小声で話しましょう」
苦笑しながら指を指した先はまだギャンギャンやってる女の声。商人の打ち合わせもやるだろうからそれなりに防音になってるだろうに丸聞こえだからなー。
「メルティさん、内臓ってあの値段が相場ではないでしょう?薬師ならあれがどれ程貴重か分からない筈がないし、薬師でないと内臓なんて要らないだろうし」
「そうですね、相場の3割といった所です。普段ギルドで買い取る場合、あの値段の4倍はつけます。担当した者も説明したんだそうですが、これ以上出せないと言われたんだそうです」
「安すぎだから受ける人がいないんだと説明してみては?」
「皮と肉が売れるんだから金になるだろうと引かなかったんです」
直接薬師に売ればもっと出すことが分かってるんならそっちに持っていくだろうとは思わなかったのかな?
「では依頼内容を確認しても?」
「そうですね。内容はこの子のハーネスを作って欲しいんです。皮は納品した物と同じ物です。
今の大きさからこのくらいまで成長しますので、それに対応できるベルトの様な感じで調節出来るものが欲しいのです。力も強くなりますから頑丈さも欲しい。
出来ますか?何匹分あれば足ります?」
「大丈夫です。この皮は丈夫さも柔軟性もありますし、手入れも簡単です。余程の無茶をしなければ長い間使えますよ。使用中のハーネスと同じ型にすればよいですか?それならば余裕を持って3匹で余ります」
「ではお願いします!料金は幾らでしょうか」
「材料持ち込みですから8500リンでどうでしょう」
「ではそれで。よろしくお願いします。これ材料です」
袋から3匹分の皮を出す。
ケインズさん困った笑顔です。小声で何匹捕ってきたんですか?と聴かれ左手1本右手4本の指を立てる。
2人とも唖然としてました。だって捕れたんだもん。肉結構あったでしょ?メルティさん。
足元のネオのサイズを測ってもらいデザインの確認をして終わりかと思った。んだよ。
「余った皮ともう一枚で料金相殺しませんか?」
「では残りから1枚でも卸しませんか?」
ねえねえと取引を持ちかけられました。受けましょうとも!2枚は持ってよう。次の町でもいいしね。得した!
そしてまだ頑張ってる我儘女。淡々と受け答えしてるギルド員さん凄いよ。声でかいけど。
解散しましょうかというタイミングで別のギルド員さんがメルティさんの元に来た。俺が持ち込んだことは知ってるので、交渉に来たみたい。
無理を言ってるのは分かるので断っても構わない、どうでしょうか?ってさ。
「ギルドの相場でなら1匹分卸しますよ。生乾きですけど」
聴いてきますと出ていってから静かになった。短かったけど。女の勘って恐ろしい。
「どういうことよ!あんたそっちから来たわね!そっちに居るんじゃないのその冒険者!居るならさっさと会わせなさいよグズね!どこ!」
わぁお………。




