迷子、初めての村
やっと人間とお話しできた。
地面が平らっていいわぁ。
明け方に降った雨のお陰で緑達は元気に袋に入っていった。そろそろ人間と会話したい。
昼過ぎには柵が見えてきた。第一村人は何処だ。
THEオバチャン。
良いものたっぷり食べてますって体型の、喋りだしたら止まらない止まらない。旅人です、泊まる場所ありますか?しか俺言ってねえ。
そのまま村長宅に連行、今ベッドの上です。
オバチャンすごい。
そしてめっちゃ気になる。ちょっと開いた扉の向こうから覗きこむ顔。ちっさい。
顔だけ向けて手招き。ぴこっと引っ込む。またこそっと覗く。猫じゃらし持ってない、代わりになるものないかな。
「お兄ちゃん、お客さん?」
「そう、お客さん。今晩お世話になるよー」
「お母ちゃん、肉もらったって喜んでた」
「ああ、狼肉ね。退治したから宿代代わりにね」
「狼退治出来るんだ!」
お、肩まで入ってきた。手招き。こいこい。
「ダメなの。メイナは風邪引きなの。移るからお客さんのお部屋に入ったらダメって言われたの」
「入っとるがな」
「入ってないもん」
上半身入っとるがな。空気感染の時点で意味ないし。
「何処が悪いんだ?咳が出る、頭が痛い、熱がある、お腹が痛い、体が重い。どれだ?」
「お腹がへん。う○ちがぴーってなる」
「お腹だけか?腹出して寝たな?」
「出してない!起きたら出てた!」
それを腹立たして寝てるって言うんですよ。
冷やしたか。




