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明日の朝、正門まで見送りに行くことにして宿を出た。
先輩冒険者達に囲まれ、肩を抱かれ頭を撫でられてる彼を見て、少しでも気持ちを軽く出来たらいいなと思った。
先に夕食を済ませたセト君にお見送りに行こうねと話し、やっとフニャッとした笑顔を見せてくれたことに安心。
寝るにはまだまだ早いので緑達を紹介することにした。
「セト君に大事なお話があります。これは他の人には内緒にして欲しいこと。内緒に出来る?」
「ないしょ。誰にもいっちゃだめなこと?」
「そう。他の人に話したら色々問題があるんだ。出来る?」
「はい!僕いわない!」
手を上げて誓ってくれた。まだ子供だからついっていう失敗もあるだろうから、フォローしないとね。
早速緑達を1本ずつ出してやる。セト君、目がまん丸だよ。
「この木々は俺と一緒に旅してる、俺の大事な家族みたいなものだよ。そして薬の材料でもある。
実は彼等は俺とお話しできるんだ。何度も危険を報せてくれて命を守ってくれた。
彼等が居てくれて寂しさから遠ざけてくれた、大事な存在なんだ」
あんぐりってこんな感じなんだろなって顔だ。分かるよー、初めて話しかけられた時の俺がそうだった。
ちっこいなー、よろしくなー、きもちいいのはきこえるのかな?まだげんきないね等々緑達が喋る。元気速報は誰だよ。
ベッドから出てきて一番大きな木に近寄った。わさっと枝を揺らすとビクッッとするけど、また近寄る。
「先生、木って動く?」
「動きません」
「動いたよ?それに近くにいくとなんだかあったかい」
「それはこの木達がセト君を歓迎してるからだよ。俺がセト君を弟子にしようと思ったのも、この木々が報せてくれたからなんだ。弟子にするならセト君がいいってね」
ほんと?って緑達に聴くとワサワサッと動いて驚かす。君達自重って言葉知ってる?
今晩知恵熱上がるかも。
「セト君のお仕事の1つ、この緑達のお世話だよ。俺と一緒にしようね。緑達は君に触ってもらえるのが嬉しいんだって」
ゆっくりと触って幹に抱きついて、お世話頑張りますって笑ってくれた。
「いつかお話しできるかなー?」
「出来るんじゃない?セト君好かれてるから」
ビックリついでに紫ちゃんも紹介。この子はアグレッシブだから少し悩んだけど、世話もしないといけないし、熱冷まし飲んでもらうことにした。
案の定、ダンシングフラワーと化した紫ちゃんにビックリしてたけど、慣れたのか終いには爆笑してました。




