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私が復活したのに、携帯が入院しました。
どこにもアクセス出来なくなりまして。
無事に帰ってきました。
なんだったんだろう?
ああ、初潮を迎えたのか。だからってまだ子供なのに。
セト君の父親は冒険者で長期で家を空ける事が普通だったそう。帰ってきても子供にはあまり関心がなかったらしいし、父親が居なくなってからの暴力が怖くてセト君も訴えれなかったのだろう。
「あいつは家の事しか知らない。買い物くらいしか出してもらえてなかったから、勉強も知らない。字も読めない。孤児院に着いたら大人に頼もうと思ってた。
でもあんたが来た。薬師って難しい事いっぱいあるんだろ?俺の村でも村長の次に偉かった人だ。あいつはなにも出来ないけど、弟子になれるか?」
「薬師の仕事はね、患者の体調を調べてそれに沿った薬を処方すること。その薬の材料を採取して加工すること。
だから材料について詳しく覚えないといけないし、体についてもそう。知らないとなにも出来ない、最悪命を落としてしまう原因にもなる。
だから責任は重い仕事だよ。覚えることは山程ある。でもね、診察は無理でも薬を加工して卸すだけの人もいる。 常備薬とかがそうだね。それなら薬の勉強だけで働くことも出来るし、そういう薬師も沢山いるよ。それでも薬剤について沢山勉強しないと駄目だけど。
あの子は植物を育てる才能があると感じてるんだ、それは薬草を育てやすいということ。薬草は野菜よりも育てるのが難しいんだ。
でも育てることができれば薬草を卸す仕事もできる。
必ず薬師にならないといけないとは思っていない。他に興味を持つことも出来るだろう。その時にあの子に合った道を見付ければいいと思ってる」
真剣に俺を見つめてくる彼は、やっぱりあの子の兄なのだろう。
「今は熱出してるけど直ぐに治る。初めから出来る人は大人にだっていない。少しだけ計算も覚えてるよ、文字も覚えさせる。薬草も少しずつ覚えていかないとね。とてもやる気になってる。
一度引き取ったんだ、独り立ちできるまで責任もって預かります。
だから君もこれからの君だけの人生の為にいろんな事を学んで欲しい。やり方を教えられないのに、考えて君の出来る形で弟を守ってきたんだ。君が居なかったらあの子の人生は辛く短いものになっていただろう。
俺にセト君という弟子を会わせてくれて感謝します。
ありがとう」
唇を噛み締めて、手を強く握りしめて、彼は泣いた。




