3
本格的に具合の悪くなったセト君を寝かせてから宿の説明を聞いて落ち着いた。
念のため、サニエル商会のアイザックさんか代理の人以外の来客は来ないはずなので取り次がないようお願い。他の人がきたらそれはトラブルです、特に少年。
セト君はごめんなさいを小さく繰り返して半泣きだ。
「環境の変化で体調を崩すことはよくあることだよ、特に子供はね。大人でも珍しくないんだから謝ることはないんだよ?」
「はい」
「薬師としての第一歩を踏もうか。自分の体調を知ること。具合が悪くなることは悪いことじゃない、それは体と心がしんどいよー休もうよーと知らせてくれてるんだ。
薬師はそのお知らせを調べて薬を作るんだよ。ただ元気になる薬を作っても駄目なんだ。その薬で済むことの方が大人は多いけど、それは体のしっかりした大人だから。
子供はね色んな事が原因になるんだ。だからまずは自分の体と心が元気かどうか、元気じゃなかったらどこがどんな風に悪いのかを知っていこう。
それにあった薬を俺が作るから、それを飲んだらどんな風に治っていったか、治ってないところはあるか自分の体とお話ししなさい」
「はい。わかりました」
「ご飯がくるまでは眠ってていいからね」
はい、とお返事してくれたけど半分夢の中だね。お休みなさい。
ネオは馬鹿女のせいで凄く不機嫌。尻尾はモフモフのままだし鼻に皺寄せてるし、タシーンタシーンと床を尻尾で叩いてるしー。
ブラッシングしてあげて撫でてあやしてやると、鼻に皺寄せながらもゴロゴロと喉を鳴らし、かと思えば腕に抱きつき手に噛みつくという理不尽攻撃を受けた。なぜに。
詫びに腹モフらせろやー。




