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兄弟の決別

 暫く同じ馬車で生活してきたのだから、他の子供達に挨拶した方がいいかと聞くと、兄ドルトの攻撃が自分に向かわないようにと庇うことも手助けすることもせず過ごしてきてると報告があったので、会わなくても良いとのこと。逆に妬まれるだろうってさ。

 他の子は皆15歳過ぎてるので孤児院にも入れない。ギルドに入り初心者援助があるうちに自力で生活していかないといけないそうだ。それかどっか弟子入り。

 自分の生活もままならないのに、明らかに足手まといのトラブル付きの子供に手を差し伸べるのは無理だろう。



「数日は宿で大人しくしてますよ。セト君も弱ってますからね、環境の変化で寝込んでもおかしくないですし。

 トラブルがあるかもしれないことは兵隊さんに伝えておきましょうかね」



「私から言っておきます。明日無事に街を出れたら良いのですから。身分証をこちらが持っているのでね、揃わないと出れないんですよ。

 脱走も珍しくはないですし、彼らも慣れてます」



 ハハハと疲れた笑いが…。お疲れ様です。ドルト君には説明してあって、特に言うこともないと言っていたそうなのでこのまま別れた。



「ここですか?」



「そうだね、木陰亭って書いてあるから。部屋空いてるといいけど」



 お勧めのお宿に到着。セト君の歩みがいかにもダルいですって感じ。こら熱出すかな?



「こんにちは、宿泊なんですけど部屋空いてます?」



「はーい、いらっしゃいませ。何名様できゃあーーー!!



 うるせっ!

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