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まだ薄暗いのに目が覚めてしまった。早めに寝たし、護衛が二人で寝ずの番をしてる気配があるからだろう。
春とはいえ早朝は寒い。セト君を起こさないように布団から出て身支度を整え外に出る。ヤカンに湯を沸かし茶葉を投入、カップ2つ持って護衛の人に挨拶と差し入れ。
「おはようございます、体冷えてるでしょう?お茶どうぞ」
「え!おはようございます。わざわざ入れてくれたんですか?ありがとうございます!」
双方小声でやり取り。クッキーも渡して三人でティータイムです。あったけぇーとしみじみしながら飲んでくれました。乾燥生姜も煎じてるから暖まりますよ。
「薬師さんですよね?報告がありました。あの子は寝てますか?」
「はい、すやすやと」
「そうですか。あの子のように小さい子は、いないわけではないけど珍しいんですよ。貴方が保護してくれて安心しました」
「俺の事も知らないんだから安心するのは早いのでは?」
「あー、俺は知らない。でもこいつは間接的に知ってるからね。話を聞いて安心してるんですよ」
隣を見るとニヤッて笑ってる兄さんが。誰よ?
「ガルトーから聴いてたんだ。あんたの事だろ、名前も仕事も同じだし。特徴もそのまんまだ」
「ガルトー?ガルトーさんって誰でしたっけ?」
「あれ、覚えてない?説教されて反省したって言ってたけど」
説教されて?誰だろ?
「ヤトって覚えてない?化け物蜘蛛の退治であんたに吹っ飛ばされて踏んづけられてケチョンケチョンに言われた馬鹿な奴。登録したギルドが同じでさ、初心者講習からの付き合いなんだ。ガルトーさんはそん時のリーダー」
思い出した!いたいた、吹っ飛ばして踏んづけて罵った脳筋野郎だ。リーダーさんガルトーって名前だったんだ。




