2
そんなこんなしてたら来ました、セト君。いつの間にか呼びに行ってたみたい。話聴いてたのね、さっきのおじさん。ニコニコしながら連れてきてくれたよ。
アイザックさんが説明してくれる。本当に痩せてるな、11歳ってこんな小さいっけ?
頭の中には、それそれー、そのちいさいの!って緑達の叫びが…。幕の内に居るのにどうやって見てるんだろう。根っこネットワークか?
「僕、畑とかしたことないです。できるんでしょうか?」
「君の歳なら知らない事の方が多いでしょう、何事も経験ですよ。王都でやりたいことが決まってましたか?」
「いいえ。掃除とかしかしたことないから」
「ならこの方にお世話になった方がいい。ギルドに登録できる年齢でもないし、孤児院に行っても最低限の生活はできても仕事の斡旋はしてくれない。15歳になったら出ていかなくてはいけないのだ。それまでに住み込みの仕事や何かの弟子になれればいいが王都も子供が多いからね、可能性は低い。15歳でギルドに登録は出来るが冒険者は大変だよ?
薬師の仕事は覚えることも多いし責任重大だが、それ故に簡単に弟子にもなれない。だが自立出来れば一生の仕事になる。
頑張ってみないかい?」
すっげー不安そうにこっち見られた。こんな幼くて人生決めないといけないんだから不安だわな。
「初めまして、アイリスです。薬師をしながら旅をしています。君にして欲しいのは、まず俺の仕事の簡単な手伝いとお勉強だよ。手伝いは水やりとかの世話と、同じ薬草を分けたり干したり潰したりで、力はそんなに必要ではないね。ご飯の準備も手伝って欲しいかな?
それとお勉強。読み書き計算は教えるから焦らずに覚えて欲しい。大事なことだからね。それが出来たら少しずつ薬師としてのお勉強に移ろうと思ってます。
もしやってみて、どうしても無理だった時もお勉強だけはさせます。他の仕事に就くにしても読み書き計算は必ず必要だから。それさえ出来れば選べる仕事も増えるからね、それから別の仕事が見つかるまでは面倒を見るつもりだからやってみない?」
引き取るからには自立まで面倒みるよ。どうかな?




