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弟子をとろう

 煮込みは美味しかった。醤油味が好みだけど無いものはしょうがない。醤油って名前なのかも分からないし。日本ではピンクの醤油ってのもあるらしい。朝のニュースで見た。ピンクのカレーとかもあった。視覚的にどうよそれ。味が醤油ならまあいっか。どっかに売ってないかなー。

 スープは朝ごはんに残す。乾麺にしたうどん作ってあるから朝はうどんー。

 例の緑の手君は緑達曰く、いちばんちいさいおすでよわっちい、らしい。おすって。人間は男と女って呼ぶのですよ。

 


 子供らは夕食済んで馬車の中に入った。外に居るのは大人だけ。商人らしい人に声かけてみる。



「こんばんは。尋ねたいことがあるんですが、今良いでしょうか?」



「こんばんは。旅人さんかい?何ですかな?」



「連れていらっしゃる子供の一人を俺の弟子に引き取りたいのですが、誰にお話ししたら良いでしょうか?」



「弟子?」



「薬師をしてますアイリスといいます。本人の希望も聞いて良ければ弟子として面倒をみたいと思いまして」



「はー、薬師さんが旅してるのかい。護衛もいないみたいなのに体したもんですな。

 ちょっと待っててくださいな」



 中年のおじさんが先頭の馬車に入っていった。どこから来たの?とか何歳?とか他の人と話してたら馬車に呼ばれる。中に入ると壮年の男性が真ん中に座ってた。冒険者だよね?って体格と雰囲気の人だ。商人に見えないって。



「初めまして、サニエル商会の主任をしていますアイザックといいます。子供を引き取りたいと聞きましたが?」



「初めまして、薬師をしているアイリスといいます。お時間ありがとうございます。

 お連れの子供達の一人を本人が良ければ弟子として育てたいのですが」



「ふむ。どの子でしょうか」



「1番小さな男の子です。薬師として草花を育てることも多いのですが、その子はその才能が有りそうなんですよね。まあ薬師の勘ですけど、外れないと思ってます。(育てられる側のお薦めだけど言えないし)

 けどその子が嫌がるなら諦めます」



「専門職の勘は侮れませんからな、弟子にするなら向いている人の方がいい。

 ああ、彼ですね。セト、年齢は11歳で継母から里子に出されたそうですよ。その女性の息子も一緒に乗ってますね、兄として」



 書類見ながら教えてくれた。継母と聞いた時点で邪魔にされたかと思ったけど、自分の息子もかい。何があったのやら。



「どうでしょうか?兄弟を離すのは可哀想ですが、流石に兄までは無理です」



「いや、彼らは離した方がいいです。兄の方に問題がありましてな。まあ苛めているのですよ、弟の食事を奪ったり八つ当たりしたりという報告がありますから。諌めてはいるのですが反省はないし、以前からそういう態度だったのでしょうな」



「では本人に確認していただけないでしょうか?」



「我々としては歓迎しますよ。届けるまでが義務です。その後は我らの与り知らぬ事ですが、孤児院に入らず浮浪者のようになったり冒険者の良いように使われたりする話もありますからな。仕事が決まる、ましてや薬師という専門職の弟子だ、こんな幸運は中々ありません」



「俺も経験豊富とは言えませんがね」



「何を仰るやら。商人の情報網を甘く見てはいけませんぞ?。

 薬師のアイリスさんといえば、ここ数ヶ月ギルドで良く聴くお名前ですよ?持ち込む薬剤素材は殆どが一級品、治療の腕も良く、冒険者としてもソロで魔獣野獣を狩る実力があり人柄も良いと評判でしたよ。フフフ」



 個人情報保護法カモン!

 蜘蛛とか知れ渡ってんのかなー。知ってそうだなーこのおっさん。

 引き渡すには1度街に入り手続きが必要なこと。なので街までの2日は俺も馬車に乗せてもらえることになりました。まだ2日もかかるのか。歩きなら約一週間かな?寄り道するし。以外と遠かったです。

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