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 身分証にどこそこの人に預けました、目的地はここら辺ですみたいなことを記載して持たせるんだと。目的地に着いたら、ちゃんと運ばれたよーっと記載されるんだと。未成年の保護者無しの移動は特に。聞いたことないけど人拐いとかあるんだろうな。

 この国は奴隷制度は基本ない。犯罪に応じて働かされてる人を奴隷と呼ぶけど刑期が終われば一般人だしね。終わらない人もいるけどね。



「なら道中に子供を雇いたいと言われたら対応してくれそうですか?」



「ん?兄ちゃんがか?詳しくは分からねえが次の街の詰所で身分証書き換えんと駄目でないか?途中で捨てたと思われちまうだろう?」



 成る程。金だけ貰って捨てる可能性もあるからか。しっかりしてんなー。このシステムは大きな商隊には義務付けられてるらしい。



「ちょっと相談してこようかな?仕事の手伝いというか弟子にしたい子がいるんですよ」



「兄ちゃん何屋なんだ?冒険者には見えねえけど」



「薬師です。子供のうちからの方が覚えやすいし、沢山経験させてあげれるでしょ?」



「薬師さんかい!こらいいな!ちょっと売ってくれねえか!」



「声でか!いきなりなんですか!」



「悪い悪い。足にマメができちまってな、昨日潰れて痛いのなんの。なんかねえか?」



 見せてもらったらガーゼの下が結構悲惨なことに。痛いな、これ。

 洗って消毒して薬塗って包帯でぐるぐる。軟膏渡して毎度あり。安くて助かったと言われた。情報料引いてますよー。

 煮込みもできた頃だし食べてから相談だな。



 テントに戻ると鍋の前でネオが番をしてました。

 食べたそうにこちらを見つめてきます。味付けしてるから駄目ですよと鍋から離すとお耳がペタン。くっそ可愛かったので別鍋で水たっぷり足して薄味にしてからあげました。

 あの目と耳は卑怯だと思うんだ…。

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