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ダンジョンストリーマー!! 〜人気急上昇中のJK配信者はチート級に強い──なぜなら裏方の俺が暗躍しているから〜  作者: 杜 一樹
第15章 セブダンジョン

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97本目 離れてもだいじょぶ!マイマイはみんなと合流できるのか!?できます!


「にゃっ!?」

「あいたっ!?」「にゃふっ!」

「どーん!」「いてっ」「にゃー!!」


 野田、吾妻、松實の順番で落ちて来たせいで、一番下となった野田は上二人のせいで完全に潰されていた。


「困ったなー、みんなと逸れちゃったね」

「だねー! やれやれぇ〜、しょーのちゃんが泣いちまうぜ、まったく〜」

「いいから早く降りにゃさいよ……! この床ヌルヌルしてて気持ち悪いのよ!」


 天空遺跡内部、下層。

 そこは光が届かない空間。

 光源として魔晶石《アルカネストーン》が発光し、青い苔が光を反射しているお陰で視界は確保できるが、ジメジメしていてとても憂鬱になる。


「ったく、何で一緒に落ちたのにアタシが先に……」

「おっぱいの大きさ順じゃない?」

「アタシには脂肪が多いってか!!」

「いたーい!!」


 野田はバチーン! と思い切り松實の尻にタイキックをかました。


「もう、せっかく可愛い水着だったのに、汚れちゃったじゃにゃいの」

「「海に入れば汚れとれるよ」」

「揃いも揃ってバカにゃこと言わにゃいでくれる?」


 吾妻と松實の水着や身体も、苔や泥で汚れてしまったようだが、何だか青く光ってるし、特に気にもしていないようだ。


「あっちの方行けそうだから行ってみよー!」

「うぃ〜!」

「ちょっと待って! ちょろちょろ勝手に動かにゃいで! 逸れた以上、まずみんにゃと合流すべきだし、カメラとかもにゃにも持ってにゃい以上、救助配信とかもできにゃいのよ。もっと慎重に行動すべきだわ」

「たしかに。えりにゃんの言うとおりだ。みんな、危ない目に遭ってるかも」

「ワタシたちが助けてあげないとねー!」


「「イェーイ!」」と二人はハイタッチする。

 だが、野田は調子に乗らずちゃんと冷静だ。


「あのね……アタシたちは今どんな格好か分かってる」

「「水着」」

「そう。で? アンタたち宝具《レリクス》は持ってきたの?」

「もち──あ、フランちゃんたち小屋に忘れてきちゃった。シュシュも水着に合わせて違うのにしたし」

「あー、ワタシもー」


 一瞬、沈黙が流れ……


「「おそろーい!」」と、再び二人はハイタッチした。


「呑気にハイタッチしてる場合か! いい? 宝具《レリクス》はアタシの吾輩は猫なのだ。しかにゃいの」


「宝具《レリクス》の名前カワイイね〜」

「ねー! えりにゃんの名字が名前に入ってるんだよ〜」

「おぉ、豆知識〜」


 キャッキャと話す二人に対して、野田は猫獣人《ウルタール》へと変身して、爪を向ける。


「アンタたち、真面目に聞きにゃさいよ。水着切り裂くわよ」

「「ごめんにゃさい」」


 彼女たちの水着の肩紐に引っ掛けていた爪を引っ込めたところで、野田はようやく本題を切り出す。


「とりあえずこれ以上バラバラににゃったら厄介にゃんだから、アタシから離《はにゃ》れにゃいこと。いいわね?」

「「はーい!!」」

「はぁ……アタシがこの二人の面倒見るのか……」


「──あらぁん? こんなところで、なぁにをしてるのかしらぁん?」

「あ! フ(・)ァ(・)イ(・)ヤ(・)ー(・)!」

「ディーパーにゃ?」


 奥から現れるディープウェブの住人、ディーパーのマキノ・ハナブサ。ただ一人だった。


「ふふ、どうやらアンタ達お仲間とはバァイバイしちゃったよぉね〜」

「にゃに? そういうアンタも取り巻き二人いにゃいように見えるけど。もしかしてイマジニャリーフレンドだった?」

「おーほっほっほっ! 煽りが暑い夏にはとても涼しいわぁ〜ん。アタクシも逸れたのよぉ。だから助けてくださいお願いします」


 マキノは再び高速土下座をした。

 何とかして脱出しようと試行錯誤したものの無駄だった印が、全身の青い発光からも分かる。


「呆れた。誰がアンタを──」

「おっけー! 一緒にここから出ようね!」

「ちょっとマイマイ!」

「だって、みんなで協力したらできないことはないよ! それに、わたし最強だから何とでもなるよ!」

「おぉ〜、マイマイさいきょ〜!」


 溜息を吐く野田。

 三人でワイワイとしていると……マキノが突然として攻撃を仕掛けてくる。


「隙ありぃ!」


 寸前で気付き、なんとか躱した三人。

 さっきまでいた地面は武具《ギア》の力によって凹んでいた。


「おーほっほっほっ。ガキンチョは反応だけはいいわねぇ〜。武具《ギア》:ハロースター〜アタクシの輝きに照らされて〜、を避けるとは中々やるわぁ〜」

「名前《にゃまえ》長《にゃが》っ」


 持ち手から鎖で繋がれたトゲ鉄球。

 いわゆるモーニングスターの形をしているが、トゲ鉄球が着地した瞬間のみ巨大になる。


「実はさっきまでの会話、アタクシ聞いていたのよ。猫ちゃんになれる宝具《レリクス》しかなぁいんでしょー? アンタたちを倒して、その宝具《レリクス》転売してやるわぁ! ついでに目元を隠した水着写真も添えてね!」

「キモオタに売りつけるつもりか!」

「はぁ? アタクシのに決まってるでしょ。プレミア間違いなしよぉ〜ん」


 野田は辟易とするが、当然一つたりとして実行させるつもりはない。


「そうはさせないからね! えりにゃん、ユッキー。わたしに任せて!」

「にゃに言ってんの。二人は無防備にゃんだから下がってて」

「ワタシ無防備でも勝てるよ〜。ハンデだなぁ〜優しいなぁ〜ワタシ」


 入れ替わり立ち替わり前に出る三人。

 マキノは武具《ギア》をブンブン振り回しながら、容赦なく襲いかかってくる。


「HA! 小娘がっ。アンタたち見てたら久々に回転寿司食べたくなったわねぇ。ネタはもちろんコムスメタタキよぉ!」

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