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ダンジョンストリーマー!! 〜人気急上昇中のJK配信者はチート級に強い──なぜなら裏方の俺が暗躍しているから〜  作者: 杜 一樹
第18章 【期間限定】クリスマスダンジョン

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124本目 メリークリスマス!!♡クリスマス女子会開催♡


『『『メリークリスマス!!』』』


 12月25日、12時15分。

 配信トラブルで予定開始時間の正午から少し遅れて、生配信が始まった。

 以前も言った通り、スタッフにはオーデュイ、庭白、鈴鹿(料理は蝶野が作ったものだが)の女性のみと、男性禁制のクリスマス女子会である。

 ちなみにもう一人、新たに松實と生野のバディとなった人も裏方として参加している。



「……はじめまして? ケホッ。この度松實・生野探索官のサポートを? することとなりました黒田侑七《くろだ ゆなな》と申します……? ゴホッゴホッ! よろしくお願いします?」


 ──ファンフェストの最終リハ中、舞台横でスーツ姿の女性と挨拶をした。

 マスク着用。おでこには冷感シートと、明らかに体調が悪そうだった。


「マイマイのバディをしてます。東亮です。……あの、大丈夫ですか?」

「ええ。お気になさらず? ゲホッ、体調不良が続く怨呪《ダンジョンカース》にかかりまして……? もう十年も前のことですし、これで慣れてるので大丈ブハッ! ゲホッ、ゴホゴホゴボッ!?」


 気にするわ。あと、さっきから疑問符が頭の上に見えるのだが……。

 松實たちの顔出しは【中身までかわいい!】と反響を呼び、色々と仕事が激増したために探求省が新しく就任させたみたいだ。

 もちろん、二人が政府の人間であることだけは未公表だが、多分彼女たちの性格上、言われても世間は信じない。

 佐藤から色々と引き継ぎされているらしいが……


「そういえば佐藤さんは?」

「ゴホッ、入院しました?」

「……原因は?」

「過労です?」


 ああ……だろうな。

 普段から3倍の仕事量。SS級模倣者(イミテーター)によるテロの発生。人員も減った中、そんだけの量を対応していたらそりゃ倒れるか。

 ……俺が会ったことある人も襲撃に遭い、亡くなったと聞く。


 アキハバラダンジョンやこのテロを経て、世間に明るみになった模倣者《イミテーター》に対しての意見は二分している。

 魔物《モンスター》と同じく討伐するべきだとか、人権を担保することが彼らの目的なんだと同情する意見。とりあえず国に責任を擦りつける者もいる。

 まだマイマイのバディである俺がヨナグニダンジョンの模倣者《イミテーター》だとバレていないが、それも時間の問題だ。

 どうすれば吾妻に悪影響を及ばないのか……考えに考え抜いた結果──




『──じゃーん! アオイ嬢! ちょっと遅れたけどお誕生日おめでとー!』


 現在生配信はプレゼント交換会から、12月23日が誕生日の来海葵へのサプライズプレゼント会に変わっていた。

 吾妻は、来海が大好きな抹茶をモチーフとしたキャラのモチモチぬいぐるみをプレゼントした。自分も欲しくてお揃いに2個買っている。加えて、本物の高級抹茶よくばりセットも一緒に渡した。




「──すみません、わざわざ僕のお見舞いだなんて……いいんですか、生配信の方は?」

「ええ。完全女子会にはバディの私も行けませんから。オーデュイが全てやってくれますし、他の方々もいらっしゃいますから」


 俺は約束までの空き時間、ようやく佐藤の元に見舞いに行けた。

「そうですね。松實たちが問題起こさなければいいのですが……」と、過労で倒れたにも関わらず、サイドテーブルには書類が山積み。そのうえでベッドの上から彼女たちを心配していた。


「それと……猛李王さんもありがとうございます。まさか来てくださるとは……」

「……構わない……今日は何があっても大丈夫なようフリーだからな」


 赤色のニットと暗い紅色のズボンを着た猛李王さんは、大きな白い袋に入れて見えないようにしているが、大剣を携えていることが分かる。

 不測の事態に備えて、変わり果てた東京の街を巡回しているのだろう。さすがです。



「大人な御二方に尋ねたいことがあるのですが……クリスマスに二人で会えばそれはデートですか」

「っ!? ……当然だ……!!」

「そんなもの、ねぇ!? 相手は吾妻さんですか。ですよね!? そうであってください!」


 佐藤も猛李王さんも思ったより食いつきの良い返事をした。

 彼らはS級探索者(シーカー)まで上り詰めたことのある実力者だ。きっと、今も昔もモテているに違いない。


「女性の取り扱いに心得ているお二人にお聞きしたいのですが……」

「ナチュラルに煽ってます?」

「ぴえん」

「──相手を傷付けず、断る方法がありますか」


 俺は……吾妻に告白されても付き合う、という選択肢を取らないことを決めた。


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