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ダンジョンストリーマー!! 〜人気急上昇中のJK配信者はチート級に強い──なぜなら裏方の俺が暗躍しているから〜  作者: 杜 一樹
第17章 チバダンジョン

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114本目 ロリロリ神降臨⭐︎ドカーン!!


「吾妻さん! ……ん?」


 到着したのは、別に事件性の感じられない、三人の可愛らしい幼児がいるだけの至って普通のメイクルーム。

 ……ん? 幼児?

 どこか見覚えのある子達ばかりなんだが……。


「東様。その……葵お嬢様とえりにゃん様。そして、マイマイ様が幼児化いたしました」

「……はい?」


 本番で着る予定だったのだろう衣装に埋もれて、ポカンとしている三人。

 ……いや、どういうことだ!?


「どうやら、これが原因のようです」


 猪俣が差し出したのは、お香型の宝具《レリクス》。

 蓋が開いた状態で床に落ちていた宝具《レリクス》と幼児化した三人を、トイレから帰って来た担当メイクさんが発見した。

 この宝具《レリクス》はどうやら本番で罰ゲームとして使う予定だったものらしい。

 まだ準備中だから、この宝具《レリクス》が入っていた段ボールごと一旦ここに置いてあったらしい。管理が杜撰過ぎるだろ。

 まぁ、今日のリハーサルは限られたスタッフしかいない。そこまで手が回らなかったのだろう。メイクさんも吾妻たち三人を一人にお願いしているわけだし。

 それよりも、置いてあった宝具《レリクス》に勝手に触る吾妻が悪い。どうせ、犯人はこいつだ。



「お嬢様方! こちらの衣装をお借りすることができました!」


 鈴鹿と蝶野が探して持ってきてくれた幼児サイズの衣装。幼稚園や保育園とかで着るスモックだ。

 それを、庭白とオーデュイの女性陣が三人に着せてあげる。

 これらもその時の罰ゲーム用衣装として用意されていたものだ。


「葵お嬢様。見えておりませんが、とてもお似合いですよ」

「…ダァレ? ウェェン‼︎ シラナイ-! コワイ-‼︎」


 大の大人に囲まれてしまった来海は突然号泣し始めた。

 オロオロとする付き人たち。

 どうやら見た目だけじゃなく、知能までもが3歳児レベルに戻ってしまったようだ。


「私達は葵お嬢様が6歳の時から仕えております。もしかすると、記憶も逆行してしまったかもしれないですね……」

「エリナは私のことを覚えてないの!?」

「ハ? ナンデナマエシッテンノヨ。トニカク、キヤスクヨバナイデクレル!?」

「うぅ、そんなエリナ……カワイイー!!」

「ナンデヨ⁉︎ カタッ⁉︎」


 野田をギュッと抱き締める庭白。

 まぁ、そうなると思っていたが、体格差ありすぎて野田が潰れている。


「あぁ、ダメ……! 丸かじりしたく、したくなっちゃう……!」

「ニャー! ハニャシニャサーイ‼︎」


 庭白、こっわ。我が子を食らうサトゥルヌスみたいになってる。

 前脚をピンとして猫吸いをしてくる飼い主を拒む猫みたく、野田も拒絶を示すも3歳の力では抗えず。

 二人ともみんなと出会う前だから、知らないことになってるな。つまり吾妻も……ん?

 彼女は急に俺の足に抱きついてきた。

 そして、こっちを見上げる。


「ンー。ナンカスキ~」








「──東様。お気を確かに」

「……っ!? 俺は何を……」

「いいですか、落ち着いて聞いてください。吾妻様の可愛さに、9分程立ったまま気絶されておりました」

「そ、そうか……恐ろしい宝具《レリクス》だ」

「ええ、全くです」


 3歳児になってしまう宝具《レリクス》──これが使用されれば、戦闘不可能となり無条件に降伏せざるを得ない。

 ……俺たちの方じゃないぞ。子供にされたら戦えないだろ。


 さっきまで足元にいた吾妻は、俺が気を失っている間に野田と来海と合流し、何やらこそこそと話している。

 そして、段取りが決まったのか、急に名乗り始めた。


「ワタシハ、チビマイリ!」

「アタシハ、チビエリナ」

「ワタシハ…チビアオイ…グスッ」

「オトナノヒトタチ! コドモダカラッテナメテタラ、イタイヨ‼︎」


 3歳以降の記憶は三人とも持ち合わせていないから、俺たちを誘拐犯か何かと間違えているのだろう。


「ワタシタチサイキョウダヨ! マケナイゾ-‼︎」


 今までで戦った魔物《モンスター》や模倣者《イミテーター》よりも遥かに強い。過去最強の敵が現れてしまったみたいだ。

 とりあえず早く元に戻す方法を探さないと……彼女たち相手に、どうしたらいいのか見当もつかなかった。

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