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白猫を連れた魔導士が、港町で拾ったのは秘密を抱える美少女でした  作者: 汐田 伊織
3章 面倒事

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第22話 足の目測


「あ、そうだ。履物は草履にする? それともブーツとかがいい? 足の大きさ二十三センチだよね」


「え……なんで……知ってるんですか」



しまった!


彼女の目が驚きと警戒心で見開かれるのを見て、顔色が青くなるのを感じながら、思わず正座の体勢に入り、両手をついて頭を下げた。



「利他さん……」



顔は見えないけど、何を考えているかはわかる。


これは絶対、誤解されている!


決して、断じて、そうではない。

きみのすべてを調べましたとか、そういう類の変態ではない!



「えっと……俺のちょっとした特技と言いますか……」



人や物の長さや重さを、見ただけでほぼ正確に当てられる――そんな変な特技がある。


物体を召喚する上では便利な特技だけど……それを知った男子から、女子の胸の大きさを教えろと懇願されたこともあった。

もちろん、そいつは女子たちに袋叩きにされていた。



お嬢ちゃんに説明を試みたが、今後同居を嫌がられそうで不安だ。


今のは配慮がなさすぎた。

自分の足の大きさを急に当てられたら、怖いに決まっている。


彼女の様子をそっと伺うと、戸惑いの表情が見えた。



「なるほど……うかつに太らないようにしないといけませんね」



そう言って、どこか冗談めかしたような微笑みを浮かべた。

痩けた頬を見て、もう少し太った方がいいとか思ったが、その言葉は飲み込んでおいた。



「とりあえず、その姿勢やめませんか?」


「あ、はい」



最大限の温情に感謝しつつ、ほっと息を吐きながら等身大の鏡を魔法で作った。


……次は、口を滑らせないようにしよう。


背中にお嬢ちゃんの視線を感じながら、そそくさと部屋をあとにすることにした。



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