↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白猫を連れた魔導士が、港町で拾ったのは秘密を抱える美少女でした  作者: 汐田 伊織
2章 家出少女

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
20/282

第9話 街の修復


んー……本当にどうしよう。


頭の中に最悪な展開がいくつも浮かぶ。


銀三じいさまと依頼が重なれば二重契約。報酬の話がこじれたら、それだけで地獄だ。


俺が仕事を横取りしたってことで、支部の面目を潰すことになるし、下手すればワタツミ支部組合員の入れ替えが発生するかも……。


うわあ、胃が痛い。逃げ出したい。



「どうするの? ユウナ」



ソラの尻尾が首をくすぐった。


……慰めてくれるのか。ありがとう。

うん、そうだな。変に焦って失敗するのが一番まずい。



市長が周囲を気にするように視線を彷徨わせているのが目に入る。その背後に積み上がる瓦礫。


――ああ、そうだ。手はある。



「……井波市長が駆除の依頼をしたのはワタツミ支部、俺の依頼者は一般の方です。なので、この件についての報酬は辞退させてください」



驚いたような顔をする二人をよそに、畳みかける。



「余分にお金はかかりますが、街の修復とうなぎの後始末を俺に依頼していただけませんか?」



街の建物や船が破壊されてしまった以上、誰かに修理を依頼する必要がある。相当な範囲で被害を受けているから、時間と金がかかって大変な思いをするのは目に見えている。


それに、俺の魔法以外効かない大きなうなぎを、どう処理するのかも悩まなくてはならないだろう。


それを踏まえると、一人の魔導士に依頼料を支払うだけで、二つの問題を数時間で解決できるのは、街としても、市民の懐事情にも優しい。


これなら、ワタツミ支部にも報酬が入るし、俺も金が手に入る。

さらに街まで直るというんだ。これなら誰も損はしないだろう。



「いかがでしょう?」


「それはぜひお願いしたい! 早速手続きに入ろう!」



……うん、よし。

みんな得するなら、文句はないはずだ。

……俺の財布にとっても。



「ユウナさん、めずらしく気が利いてるね」と、ソラが肩の上で鼻を鳴らした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。