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【完結】明日からモンスターまみれの世界〜剣道家たちが世界を救う〜神からもらった能力がチートすぎた件  作者: opocho


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魔王について



国王のウートとドラゴン鉄板焼を食べることにした。


「ここでは捌けんな。道具が持たぬ」

「大丈夫だ。クリエイトしよう」


ウートのお気に入りの包丁セットをコピー。

それらを「なんでも切れる包丁」へとクリエイトする。


「ほら。ガチでなんでも切れるから扱いには注意しろよ」

「ほう」


試しにドラゴンの鱗に包丁をあててみると、鱗がストンと切れた。


「なんだと!?」

「どうだ?」 

「とんでもないな。ドラゴンに剣が通るなどありえんのに。これ包丁だぞ」


聞くとドラゴンの討伐は本当に大変なことらしい。

剣は一切通らない。

かといって魔法も効きづらい。

騎士が気を引きながら、魔導士のユニットを大量に用意してコツコツ何日もかけて削っていくそうだ。


なので基本はドラゴンには手を出さないってことがこの世界の常識だそうだ。


「ワシの剣もクリエイトしてもらえるか」

「いいけど、ウートは武闘家なんだろ?」

「ドラゴンは硬いから倒すのが手間なんだよ。剣があれば楽そうだ」

「倒したことあるの?」

「もちろん」


ここにもインフレ要因があった。

やっぱりこの人も人外だ。


なんにしても今から解体するのも大変だし、今日はデッドリーカウを食材にした。

めちゃくちゃトロけたぞ。


締めに国王のチャーハンをいただいて楽しかった宴は終了だ。


そして魔王についての話となる。


―――――――


アキが煎れたお茶をいただきながら魔王についての情報をもらう。


「とはいえ実際に魔王が現れたのはもうずいぶん前のことだ。人間の国に侵攻してきたのを先代が退けてから100年以上なんの音沙汰もない」

「そんなに。魔王は手強かったのですか?」

「純粋な武力でいえば父のほうが上だったな。ただあれこれ仕掛けてきた策が面倒だった」

「そのへんは今も同じだな」

「魔王軍の規模は?」

「四天王と呼ばれる直下の手下がいて、その下に魔王101柱というのがいたな」

「なんかその仕組みがすでに面倒くさいな」

「私も思った」

「ま、そいつらは雑魚だから気にせんでいい。それのりモンスターを率いることのほうが面倒だ」


魔王はモンスターを操ることができるそうだ。

たしかにそれは厳しいな。


「ねえ、それって仲間のモンスターも操られる恐れがあるってこと?」

「それはケースバイケースらしい」

「それはマズいな。ウチの魔狼はただの魔狼じゃない。とんでもない脅威になるし、そもそもあいつらとは戦えない」

「そうだよ。あり得ない!」

「クマくんたちもだ」


かその言葉にウートが反応する。


「クマだと?」

「あー、言ってなかったな。城の東の深い森にオレたちは拠点を構えてるんだ」 「帰らずの森だな。クマとはやはりブラッドベアのことか」

「そうだ。やつらは我の配下である」

「ヒョウ殿の? なら問題ないだろう。深い絆が結ばれているモンスターは操れない」

「なら魔狼ちゃんたちも大丈夫だな」


魔王と四天王くらいまではモンスターを操るらしい。


「一番キツかったのはスタンピードだ」

「スタンピード?」

「魔物がダンジョンから溢れかえることだ」

「ちょっと待て。ダンジョンがあるのか!?」

「あるに決まっておろう」

「行きたい!」

「「「は?」」」 

「ダンジョンだぞ? 男の夢だろ! ロマンじゃねえか!」

「「いや別に」」

「なんでだよ! お前それでも国王か! 神獣か!」

「関係なくないかな」


今は魔王が優先ということになって、ダンジョンについては改めて検討となった。


「で、魔王の居場所に心当たりはあるのか?」

「二つある。ひとつはこの大陸の北にある大陸だ。魔大陸と呼ばれている」 

「魔大陸? めっちゃ魔王いそうじゃん」

「魔素が濃いからだ。魔王の魔ということではないからな」

「ならなんでそこが怪しいの?」

「人間はもちろん、他の種族も住んでないからだ」


なるほどな。

たしかに説得力はある。


「だがここに潜んでいるという確証はない。あくまで情報がないからそこにいるかもしれないというだけのことだ」


「なるほどな。確率は低いのかもな」

「残りのひとつは?」

「ダンジョンだよ」

「! ほらな! ダンジョンだよ!」

「まあ隠れ潜むにはびったりだな」

「この世界にダンジョンはどれくらいあるんだ?」

「相当な数だ。でも踏破されてない大型のものなら数は限られる」

「踏破されたダンジョンはどうなるの?」

「基本的にダンジョンは恐ろしいものだ。しかし最下層のコアを破壊されるとダンジョンは一旦その機能を停止する。その後、復活するときには凶暴性は失われて難易度は大きく下がる」

「へえ」

「攻略済のダンジョンは初心者用として解放されるか、ダンジョンから排出される資産開発のために国が管理することになる」

「未踏破のダンジョンはどれくらいあるんだ?」

「ワシの国で10くらいだな。今も攻略中だ」

「ウートの国にいる確率は高いと思う♪ナツくんの国とシンクロしてるのはこの国だから♪」

「やみくもに魔大陸を探すよりダンジョンを潰していくほうがわかりやすいか。すぐに潜りたいんだが問題はあるか?」

「ある」

「そうか。……どんな問題か聞いていいか?」

「ワシが付いていけないことだ」


全員が虚を突かれた答えだった。


「いやそれは別にさ」

「おい! 自分は夢だロマンだいっておきながら!」

「そもそも国王なんだから付いていっちゃダメでしょ」

「カズ! お前には分かってほしかったぞ。自分は行けるからって!」

「オレだってギルマスの仕事があるから行けませんよ」


ウート国王がゴネたがそれは放っておこう。

明日はSSランク冒険者の誕生セレモニーをしてくれるそうだからそれが終わったら出発することを決めたのだった。



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