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【完結】明日からモンスターまみれの世界〜剣道家たちが世界を救う〜神からもらった能力がチートすぎた件  作者: opocho


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38/87

アメリカ



アメリカとのリモートミーティングが始まった。


「ジェームズ! 突然の申し入れにも関わらず貴重な時間をありがとう」

『当然だ、ヒロシ。それにしても確かに突然ではあるな』 

「ストレートに言うよ。モンスターにまつわることだ」

『ロシアの件か?』

「そうだ。大きな進展があった」

『聞かせてくれ』


笑顔だったカーター大統領の表情が一変する。


「こちらのメンバーを紹介しておく。いつものメンバーだがひとりクビを切った」

『アイツだな。賢明だ』


小城、お前、そこまでだったのか笑


「代わりに新メンバーだ。チームリーダーは石川仁桜、サブリーダーが江之島ナツだ」

「「よろしくお願いします」」


立ち上がり一礼する。

対外的にはこの二人で対峙することになっている。

万が一に備えて顔を曝すのはここまでだ。


『おお! 知っているぞ。ケンドーのトッププレーヤーだな!』

「光栄です大統領」


出足は好調。

向こうの顔ぶれも紹介された。

5人のうち一人だけアラートが鳴ったがそれ以外に警戒すべき相手はいない。

まずはいい傾向だろう。


そして日本が掴んだ情報を開示していく。

神の存在についてはこの場では伏せることにしている。

日本とは違い、外国は神への信仰が深い。

神の存在がオープンになると宗教戦争が勃発しかねないとの判断だ。

この件は慎重に、段階を経て開示することになった。


―――――――


『……なるほど。確かに大きな進展だな』

「日本には在日アメリカ軍がいる。ぜひ力を貸していただきたい。日本の次は世界です」

『もちろんだ』


打合せは早くも3時間が過ぎていた。


『一旦ブレイクしよう。こちらも情報を整理したい。1時間後にロシアの救援について話をしよう』

「わかりました」

『ジン! ナツ! すぐにでもキミたちに会いたい。明日にでも私がそちらに向かう。時間をもらえるか?』

「総理、よろしいですか?」

「もちろんだ」

「わかりました。その件はこのあとで」


そして、一旦リモートは終了した。


「ナツ、どうだった?」

「100%の良縁です」

「よかった!」


家町総理が安堵する。


「思い切ってこのあと向こうに行きませんか?」

「え? ホワイトハウスにか?」

「なるほど。それはいいかもしれないな。デモンストレーションとしては完璧だ」


風間防衛大臣が賛同する。


「総理の安全は保証します」

「……確かにな。二人がいてどうにかなるとは思わなんよ。わかった!」


ホワイトハウスには行ったことがないが剣道の国際試合でワシントンには行ったことがある。

10分もあれば転移ポイントは作れる。


「では転移ポイントを作ってから戻ります」


オレはワシントンへ転移して、高速移動でホワイトハウスにマーキングをしてから官邸に戻った。


あら、2分もかかってないわ。


「おいナツくん、早すぎだろ」

「めちゃくちゃだな」

「頼むからこのままいい子でいてくれよ」

「それだな」


大臣たちもかなりフレンドリーになってきたぞ。


そしてリモートが再開した。


「ジェームズ、これからそちらへ行ってもいいか?」

『ん? どういうことだ』

「ナツは転移が出来る。許可をもらえるならホワイトハウスへすぐに行けるんだが」

『なんだと! それはすごい!』

「そちらは夜の23時だな。ホワイトハウスの屋上に転移したいんだが人目はどうだろうか」

『大丈夫だ。最低限の人数で出迎えるよ』

「ありがとう。こちらは私と吉野、風間、黒澤、そして石川と江之島の6人です。何分後にいけば?」

『では5分後だ。待っているぞ』


きっちり5分後に転移した。


そこにはカーター大統領が呆然とたっており、その側近5人は腰を抜かしていた。 


 『ワハハハ!』  


やがてカーター大統領は大笑いする。

この人は肝がデカすぎるな。


『アンビリーバブルだな』

『信じられない。こんなことが!?』

『これは……』

『なんということだ』 

『セキュリティは無効か』


5人の反応はさまざまだ。


『ナツ! すごいじゃないか!』 


カーター大統領が握手を求めてくる。

握手を交わして改めて判る。


――この人は間違いない。


紛れもない世界のリーダーであり、私たちの絶対的な味方になると確信する。


『いや、驚いたぞ。これならいつでも顔を合わせて会えるんだな』

「その件ですが、こちらからの一方通行ではフェアじゃない。これをお渡ししておきます」


そう言って家町総理が手渡したのは例のジッパーである。


但し大統領専用にアレンジしたものだ。

ほかの人間には単なるチャックでしかない。

大統領が開けた時だけ、転移が出来る。


「大統領にしか使えない専用の転移装置です。日本の総理公邸に大統領専用のVIPルームを用意しておきました。いつでもいらしてください」


大統領は絶句してそのあとまた大笑いをした。


『ありがとう! これはなによりの信頼の証だな!』


――――――――


ホワイトハウスの閣議室で議論の続きをする。


『まずはロシアを助けなければならない。日本はどう動くつもりだ』

「行くことができれば石川と……ジンとナツのグループで即時殲滅ができます。そちらにロシアからの救援要請はありましたか?」

『ない』

「となると突然の参戦は内政干渉だと言われかねないですね」

『ホットラインがある。私から打診してみよう』


すぐに電話が繋がった。


『イワンコフ、ジェームズだ』

『ジェームズ、どうした。こちらはちょっと立て込んでる』

『その件だ。救援は必要か?』

『……どこまで知ってる?』

『全部だ。対応策がある。手助けしていいならすぐに解決できるぞ』

『バーターはなんだ?』

『そんなものはない。今までどおり、モンスターについては協力体制を続けて欲しいだけだ。助け合おう』

『……わかった。頼む』


話はすぐにまとまった。


『樺太の全域にゾンビが蔓延しているそうだ』

「わかりました。北海道に転移してそこから北上します」

『何人でいく?』

「こちらからは4名。オレとナツ、アキ、ひかりだ」

『アメリカも戦闘を記録したいがいいか?』

「もちろんだ。付いてこれるならになるが」

『初動だけでも頼む』

「わかった」 

「顔合わせを延期していた自衛隊の特別ユニットも同行する。こちらは隊長格を二名だ」

「わかりました」


急遽アメリカとのリモートが入ったために先延ばしになっていた自衛隊の特別ユニットとの顔合わせも機内で行うことになった。


自体は急展開を迎えていた。



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