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【完結】明日からモンスターまみれの世界〜剣道家たちが世界を救う〜神からもらった能力がチートすぎた件  作者: opocho


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新メンバー



放送の影響はとんでもなかった。


あれだけのゲストが揃ってたんだからと思ったけれど、オレたちのメディア初出演がかなり話題になっていたようだ。


力の入ったキャスティングであることは間違いないが、大物俳優二人は番宣だし、それに合わせて大物芸人が出るのもある意味想定内ということらしい。


それよりこれまで一切、メディア露出しなかったオレたちがバラエティに出たことの価値がエグかったようだ。


師匠はかなり絞られたようだが、結果、剣道の価値も爆上がりしているので最後はお咎めなしになったそうだ。


以来、出演オファーが絶えないようだがそこは長く剣道普及に貢献してくれた旭川さんの番組だからということで押し切るらしい。

これ、旭川さんの価値も上がるかもしれないな!


「楽しかったから、連盟が公式に許可したものはこれからも出てもいい」とオレが言ったら師匠は「助かった!』と言って家を飛び出していった。

本当にヤバかったのかもしれないな。


そして翌日の晩ごはんだ。

なぜか家に旭川さんがやってきた。

恥ずかしそうに師匠の隣に座っている。

どうやらトントン拍子に話が進んたようだ。

まああれだけのことが起きればな。

こうなるのは必然だろう。


「ということでな。なんかとても好きになってしまったので交際を申し込んだ」

「「おお」」

「ひかりさんの気持ちもあるから、まずは友達からということにしたけど、オレとしては結婚を前提にしたいと思ってる」

「「おおおお」」


ひかりさんも恥ずかしそうに俯いているが嬉しそうだ。

うん。いいカップルだよ。

神眼を使わずとも、とんでもなく幸せでプラスのオーラが見える。


「で、三人に相談がある」

「三人?」


旭川さんはキョトンとしている。

ナビィのことだな。


「大切な話を打ち明けさせてもらえないだろうか」


武士だよな。

そんなもん当然だよ。


「許諾なんていらないですよ、師匠」

「?」

「ナツくんが話した時点でそれを師匠がどうするかは委ねたつもりだったってこと」

「そうなのか」

「もちろん」


そして、オレたちは旭川さんに秘密を打ち明けた。


―――――――


「そんなことが……」

「驚かせてすみません」

「あ、熊本……」

「はい、魔法でした。旭川さん大当たりでした」


旭川さんは俯いてしまい、そのまま黙っている。


やがて顔をあげるときっぱり宣言した。


「一緒に……世界を救わせてください」


その顔は決意にあふれていた。


「迷ったか?」

「いえ。皆さんと私は実力が違います。何ができるかを考えていました」

「うむ」

「結果、何も思いつきませんでした。でも石川さんの力になりたいという想いは変わりませんでした」

「ひかり、ありがとう」


二人はテーブルの上で手を繋いだ。

そしてそのままキスしようとしたので止めさせた。


「そういうのは部屋でお願いしますね」

「そ。そうだよ」

「「ごめんなさい」」


それよりもだ。

早めに譲渡をしておきたい。

そろそろ次の歪みが来るはずだ。


「しばらくでいいのでここに住んでもらえませんか?」

「いいんですか?」

「ひかりさんにも早く魔力解放をしてもらいたくて。身を守る意味で」

「はい」

「みんなと一緒にいれば魔力の馴染みが早いんです」

「わかりました。石川さんと一緒にいられるんですから喜んで」


おい、見つめ合うな。


その日から五人暮らしが始まったのだった。


いろいろ大人の問題もあるので、お部屋リゾートの作りをニ世帯住宅みたいにしてみた。

2階のオレの部屋が入口なのは同じ。

ドアを開けると拡張世界になり、ダイニングとリビングがある作りは同じだけど、プライベートルームは左右に分けた。

新しくそれぞれの空間を作った形だな。

オレたちの家は平屋のリゾート。

師匠たちの家は和風モダン。

ほかには武道館とトレーニング施設を共有施設として作った。


そしてその日の夜。

モンモニが作動した。


やはり次は4カ所。

毎回ひとつずつ増える仕様で確定だ。


時間は明日の夕方18時。

場所は北海道、青森、山梨、京都。


北海道がちょっと気になる。

というかかなりヤバい。


いつも通りまずは視察。

ナビィを含めて五人で順に転移をして歪みのエリアの確認をした。


青森は深い山の中。

山梨は富士山の麓。

京都は市内ド真ん中。

問題は北海道で、なんと国後島。 


国後島の視察は一旦見送った。


「北方領土かよ」

「面倒な場所だな」

「ロシアが実効支配しているんだよね」

「えっと、人口は9,000人でロシアの前線基地の役目もあるみたい」


ある意味、神様あるいは異世界は北方領土を日本と認識してることがわかったな。

皮肉なことだ。


「現状は渡航手段はない」

「シビアな判断をしなきゃいけないな」

「一旦、国後島は置いておこうか」

「そうだね」

「京都は時間停止案件だから最初にオレがいく。で、国後島は最後にオレが担当するから、青森か富士山麓のどちらかを師匠に頼みたい」

「ふむ。どちらでもいいぞ」

「師匠にはマップがないから白兵戦になる。師匠が戦いやすい方を選んでほしい」

「なら……富士山麓だな。平坦な方がやりやすいのはある」

「21時だから暗いのが心配です」

「さして不利にはならんよ」


モンモニはコピーして渡してある。

一斉攻撃ができるオレのマップほどの便利さはないが、モンスターの反応は出るので時間をかければ殲滅は可能だろう。


暗視の魔法をクリエイトしようかと聞いたが、「この身体になってからは夜目も効くから大丈夫だ」と言われた。

確かに言われてみればそうだった。

肉体強化ともに視力もとんでもないものになっていて、遠視はもちろん、夜でもしっかり見えるようになっている。


作戦はこうだ。

師匠は富士山麓に待機してゾンビを殲滅。

人が踏み入る場所ではないから時間をかけてもらってかわまない。


オレはまず京都をソンビ騒動のことがバレないようにいつものやり方で即時殲滅する。

その後、青森の山中へ転移してこれを殲滅。

最後に国後島となる。


ロシア軍が駐在するエリアだとするなら話は途端にややこしくなる。

レーダーがあるなら人に反応するのか?

認識阻害が通用するのか。

少なくともカメラには映るのだから、軍事施設なら監視カメラもかなりの数があるはずだ。


難しいミッションになりそうだ。



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