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【完結】明日からモンスターまみれの世界〜剣道家たちが世界を救う〜神からもらった能力がチートすぎた件  作者: opocho


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金策と魔改造



朝、起きたらまた目の前に天使がいた。


アキがすやすや眠っている。

いかん、かわいいが止まらない。


堪らなくなって抱きしめる。

アキも寝ぼけながら抱き返してくれる。

この幸せがずっと続くことを願う。


寝る時、起きた時。

そこに愛する人がいることはとても幸せなことなんだな。


親父が好きな歌で、小さな頃ながら心に残っている歌詞がある。


「終わりある人生の中で一番大切なことは、愛する人に愛されているかどうかということだ」


たしかこんな意味の歌詞だった。


今、それを実感できた。

オレは今、一番大切なものを手にしているんだな。

うん。幸せだ。


それからまたたくさん愛し合ってから二度寝したら昼だった。


石川師匠とは明後日の午後にアポがもらえた。


場所は警視庁の道場。


剣道具持参で来いとのことだった。

これは久しぶりにしごかれるな。

でもちょっと……いやかなり楽しみだ。

成長したオレの力を見てほしい。


篠田に伝えるかはまだ迷っている。

来週、国体の強化選手を集めた合宿があるからそれまでに伝えるかどうかを考えよう。


ということで、今日は金策の日だ。

部活で忙しくバイトもできない高校生が仕送りだけで世界を救うには無理がある。


ここは多少無茶をしてでもお金の備えもしなければいけない。


調べたら公営ギャンブル……いわゆる競馬、競輪、オートレース、ボートなんかは20歳まで出来ないし、パチンコは18歳からオッケーだけど、高校生は入店できないことがわかった。


「なんだよそれ。同じ18歳なのに」

「認識変更でパチンコしたら♪」

「ルール違反は嫌なんだよ」

「剣道家ってそんなとこあるよね」

「めんどくさいわね♪」

「うるさい」


ということでギャンブルはダメだ。


となるとアルバイトになるのだが、チマチマやってる時間もないので、起業することにした。


現役高校生の社長だっているんだ。

オレが起業したって問題はない。


やることは決めている。

「神眼」、つまり鑑定を使った転売である。


古物商許可を所轄の警察から取る必要があるが、これには資格なども不要だそうで、しかも18歳から成人になったので問題はないそうだ。

あとは「営業所」「管理者」「学校の許可」。

営業所は家でいいけど、管理者を立てないといけない。

現役高校生が店舗を持つのは現実的ではないと判断されることが多いらしい。

学校は校則に起業や副業、アルバイト禁止などがあるとダメらしいけど、幸いウチの学校にはそんなものはなかった。


管理者はあとで考えるとして、とりあえずお宝を見つけないと話にならない。

まず考えたのは、ハイブランドの中古品をレストアする方法。


さっそく中古品を扱う大型チェーンの店にいき、品物をみて回る。

高いものは高いけど、ボロボロでこんなの誰が買うんだろうっていうような激安商品もそれなりにある。

これをレストアしたら高値で売れるはず。


さっそくいくつか買うことにした。


ボロボロの海外のハイブランドのバック

→5,000円、19,000円


壊れて動かない腕時計

→8,000円、29,800円


こんなにボロボロでもこんなに高いんだよ。

腕時計なんて盤面割れてるんだぞ。

でもギャランティカード(正規品保証性)というとのがないからこんなものらしい。


仕送りからコツコツ貯めたお小遣いがかなり減ってしまったが、これは勝負の価値ありだろ。


家に帰ってさっそくレストアをしてみると………新品になった。

何故かギャランティカードどころか箱に入った状態に戻ってるし。

これはヤバい。


ドキドキしながらネットで売値を調べてみるととんでもないことになった。


新品未使用のハイブランドバック(箱入り・ギャランティカード有)

5,000円→798,000円

19,000円→4,800,000円


新品未使用の高級腕時計(箱入り・ギャランティカード有)

8,000円→9,000,000円

29,800円→4,800,000円


マジですか?


時計に至っては安いほうが高いんだけどなんだこれは。

よくよく調べるとプレミアのついていたものだったらしい。

これはお店側が勉強不足だったんだな。


これはエグい。


とりあえずこの先どれだけお金が必要かなんてわからないし、あるにこしたことはないはずだ。


私利私欲じゃないからな。

モンスターから世界を救うのだ。

大義は我にあると思いたい。


ん?

ちょっと待て。


オレ、コピー持ってたよな……。

てかそれをいうならそもそもクリエイトで良くね?

いやさすがにダメだな。

本物だけど偽造だからな。


ということで、ともかくもお金の心配は解決できそうだ。

高校生が売り買いで扱っていい額じゃないので一旦死蔵だな。


お小遣いが尽きるまでは時間のある時はお宝を集めまくることにした。


大人の仲間が出来たときに現金化してもらおう。


―――――――


翌日、時間を持て余したので自宅の改造をすることにした。

土魔法やクリエイトのトレーニングにもなる。


「何するの?」

「家の改造」

「いいじゃん♪」


アメリカなんかにはソンビ対策を施したセキュリティハウスもあるらしい。

アメリカ人はゾンビが大好きだからな。

あとは核戦争に備えたシェルターなんかも参考になった。


大型の避難所もいずれは作るつもりでいるけれど、まずは自分たちの身を守りながら拠点にできる基地をつくるのだ。


こういうのは大好きだからな。

秘密基地は男のロマンだ!


「まずは地下だな。巨大なやつを作るぞ」

「ガスとか水道管は大丈夫かな?」

「げ!」


いきなり詰んだぞ。

地下がどうなってるかなんてわかんないよ。


「拡張したらいいよ♪」

「なにそれ」

「ナビィの魔法袋と一緒だよ。中だけ拡張して広くする♪」

「「おお!」」


そんなことできるなら簡単じゃん!

拡張のコツは……多次元ポケットだな。


自分の部屋の前でイメージしたらすぐ出来た。

ドアを開けると、8畳しかなかったはずの部屋がとんでもなく広大なスペースに様変わりしていた。


「「すごーーい!」」

「できたねー♪」


これはやりがいがあるな!

とりあえずこのまま進めちゃおう。



――完成した。


とんでもない極上リゾートが出来上がってしまった。


「さあさあ入ってくれ。案内するぞ」

「えええ! なにこれー!」

「すごい♪」 


イメージしたのは高級ホテルのコテージだ。

さっきテレビで特集されてたやつね。


天井は高く、広々としたリビングが広がる。

部屋に入るとまずアイランドキッチンがあり、大きな冷蔵庫と広々としたシンクとコンロ、大きな食器棚が並ぶ。

炊飯器や立派なレンジなんかも並べておいた。


「ふぇぇーー!」

「キッチンとダイニングはアキの使いやすいように調整するつもりだ。あとでリクエストしてくれ」

「う、うん」


隣にいくと、3人でどう使えばいいのかわからないような大きなダイニングテーブルと椅子が並んだダイニングスペースがある。


「ひ、広すぎないかな」

「何人座れるのー♪」

「えっと(イスを数えて)12人だな」

「ねえ、合宿かな」


その奥に進むとさらに広いリビングになっている。


ベッドみたいに大きなソファ。

映画館みたいに大きなテレビ。


「……どこの貴族よ」

「ちなみにカラオケも付いてるぞ」


大きな1枚ガラスがあり、外に出ると巨大なプールがデンッと広がる。


「なんで部屋の中に外があるんだろ……」

「ま、魔法はイメージだからね♪」

「ねえ。プール、流れてるよ。ここはせめても25メートルでよかったんじゃ?」

「なんでだよ。流れるプールで浮き輪に乗ってぷかぷかするんだぜ? 最高だろ!」


このテラスには広いサウナとキンキンに冷やせる水風呂用のしっかり深めのジャグジー、大きなグリルが並ぶバーベキュースペース、直火を楽しむ焚き火コーナーのほかに、忘れちゃいけないハンモック、ビーチベッドにビーチパラソルなんかもズラリと並べてある。


「どうよ!」

「……いや、やりすぎだよ」

「……なにこれ♪」


気づいたら二人はドン引きしていた。

言われてみれば確かに。

ここは一戸建ての2階の8畳の部屋だった。


自分で作っておきながら、なんで太陽が照っているのかわからない。

遠くの空には入道雲もあるし、空には真昼の月も浮かんでる。

海も広がっちゃってるぞ。


「なんでだろう」

「クリエイト能力高すぎー♪」

「途中から言葉を失ったわ」


やりすぎたか。

でも楽しかったしこれはいいと思うぞ。


「でもまあいいじゃん」

「驚いたけど……これはすごいわ!」 

「だろ?」

「ジワジワきた! すごいすごい! 私このままここに住むーーー!」


飛びついてきたアキを抱き止めてくるくる回る。

勢い余ってプールに落ちた。


ナビィもプールに飛び込んでくる。


ゲラゲラ3人で笑い転げるのだった。



―――――――



「すごいものが出来上がってしまった」


その後もあれこれ改造していたら我が家がとんでもないことになった。


まずナビィのアドバイスでバリアを覚えた。

敵の自動識別付。

悪意のあるモンスターと悪意のある者は弾かれる。

こちらからの出入りは自由だ。


認識阻害を施したレーダーとモニターが家の外を完璧に見張っている。

なお、例の認識阻害のモヤも無色で常時発動しているのでこの家を撮影することはできない。


あと、この先、強めのモンスターが出現したら魔石が取れるそうなので、それを使えばストックした魔力で、魔法による自動迎撃装置なんかも作れるそうだ。

物騒すぎるがこの先どうなるかわからないからな。

頭には一応いれておこう。



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