答えは
それから後の話をしよう。
ラファール号はヴィーナ同君連合と海洋国、その他の人国の三角貿易で順調に業績を上げ、ついに最大の商船会社とはならなかったが、中堅以上の商船会社に成長した。まあ、相変らず船長の運が悪く、ここ一番での失敗が原因なのだが・・・・
アガサお姉ちゃんの“紅の戦乙女”はヴェール帝国に戻り、やはりなんだか危ないをわたっているようだ。ただ、あれから2年後の冬、お姉ちゃんのリアル妹はなくなったそうだ。連絡を受けてからすぐに向かったのだが、もうすでにアガサお姉ちゃんは故郷を離れ、戦場の人となっていた。手紙では強がっていたが、あんなに妹ラブな人だったから、ホントはすごく落ち込んでいたにちがいない。時間がいやしてくれることを今も祈っている。
ジェイドはあの戴冠式の後、新たに連合王都という新しい都作りに精を出している。まだまだ時間がかかるようだが、彼は苦にならないようだ。そんなに忙しいのに2日とあけずに鳩につけられた手紙が届く。意外に筆まめだったことが判明。が、内容が愚痴が多かった気がする。あれ?これってラブレターじゃなかったっけ?
そんなことがありながら、ついにその日が来た。船の上から見えてきたのは建設中の街、城が、そして人々の活気だった。
「とても5年前からは想像できない・・・」
私の目には建設中であっても活気あふれる街が広がっていた。港からも近く潮の香りもかすかだが漂ってくる。奥にはこれまた建設中の城が鎮座している。どことなく優しげなイメージが湧き起るのは王の人となりを知っているからだろうか?
「よく来ましたね!」
「みぎゃ!!」
いきなり背後から声をかけられ、驚くと背後には粗末ななりをした青年が一人、たっていた。5年たってもすぐにわかる優しげで残酷なジェイド本人だ。
「っていうか一人!あんた王様でしょう?あと、私だって分かったわね。大分、成長したと思うんだけど?」
あれから5年、身長は20㎝近く伸び、胸もはっきりと凹凸が分かるほど成長した。・・・まあ、これでほとんど成長してないって言われるとへこみますけど・・・
「そりゃ、分かりますよ。多少姿は変わっても、絶対わかる自信があります」
どこか得意そうに語っています。王様なのにフランクな奴!
そしてほこりっぽくてムードのない建設現場で見つめ合う2人
・・・・・・・
・・・・
・・
「・・・・答えをうかがっても?」
ものすごく緊張した表情で答えを待つジェイド
「・・・そうね・・・答えは・・・・」
その時、昼を告げる鐘が鳴る。もしかしたら聞こえなかったかも・・そう思ってジェイドを見ると満面の笑みで強く抱きしめられた。
初代ヴィーナ連合王国国王はただ一人の妃を愛し続けたという。彼らの間には2男1女をもうけ、末永く暮らしたという。ただ、二人目の王子と姫は一人の保護者と共にその多くを船上で生活していたと言われ、国王と王太子の肝を冷やし続けたという。
本編完結です。これからのんびりと全体的な改稿をして終わったら外伝の一本も書いて完結させたいと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
これからはのんびり 惑星ジエンドとファンタジーを一本書いていきたいと思います。拙文で悶死しそうでしたが、皆様のおかげで書ききれました。改めてありがとうございます。




