侵入
デン王国王都は一言でいうと荒れていた。疫病もはやっているらしく人通りは少なく、王都を守っている兵士、傭兵たちは気が立っているいるようだ。さっきも肩がぶつかってことが原因らしい喧嘩が始まっていた。
「・・・なんでこんなに気がたっているんだろう?」
「ここでは手柄があげられませんからね。特に今回の侵攻作戦は順調ですしね」
「じゃあ、なんで傭兵なんか雇うの?」
「さすがに国内を空っぽにはできませんしね」
う~ん、そんなもんか・・・しかし、これが連戦連勝している国?人通りの少なく、治安も悪化している。信じられない。
「では、第二グループはここで別れます。兵団長、あとは予定通りに。船長、ここで別れます。あとのことは私に任せてください」
「ご武運を・・・殿下」
船長はそうつぶやくと第二グループの兵士と傭兵たち、海賊役者たちと共に街へ消えた。
第三グループはジェイドと騎士らしき部隊、そしてもともと王都に潜入していたらしい平服のにいちゃんたちで構成されていた。彼らは今、王城外壁のすぐ近くにある古びた無人教会に向かっている。
「ってなんでここにいるんですか!!?」
あら、気が付いた?私は驚いているジェイドをしり目にそんなことを思っていた。
「え、私、特に何にも云われてないし・・・こっちかな・・って」
「そんなわけないでしょう?!普通に考えれば船長たちといっしょに行動ってわかるでしょ?」
ふーむ・・三分の一になったとはいえここには100人近い人がいるのによく気づいたな・・
「まあ、いいじゃないの?私も自分の身くらい自分で守れるし・・・」
「いいえ!!こので引くわけにはいきません」
「なんでよ!」
あーだ、こうだ議論していると少しだけ鎧の豪華な兵士が
「閣下、時間が・・・」
「く、仕方ありません。私の近くから離れないでください!」
お、時間切れ?!危なかった~~もうすこしで言い負かされるところだった。
「大丈夫、ちゃんとついていくから」
「・・・・本当ですね。・・・信用しますよ」
今の間はなに?気になるな~
教会はいわゆる隠し通路の出口だった。かなり古い物らしくあちらこちら壁の漆喰が落ちていたり、ほこりもかなり厚く積もっている。
「よく知ってたね。こんな通路・・一応、国家機密ってやつじゃないの?」
「・・・・この通路を作ったのはヴィーナ王国から嫁いだ4代前の王妃が作ったものです。実際に作ったのもうちの職人たちです」
4代前・・・100年以上前かもしれないな・・そう思ってみるともしかしたら価値のあるものもあるのかもしれない。
「閣下。扉があります」
先行していた騎士さんがそう声をかけてきました。
「そこからは後宮ですね。皆さん、美しい姫がいても目移りせずに突き進んでください。・・・こっちにもこんな美妃がいるんですから」「みぎゃああ!!」
そういうと私を抱きかかえ皆に見せつける。
「「「ははははっ!!」」」
・・・・笑われました・・悪意のある笑いではなく、緊張をほぐすための笑いだと理解はできるんですが・・・なんでしょうこの気持ちは・・・・
「では、行きましょう」
「「「はっ!!」」」
そして扉は開かれた。
最終章に突入したっぽいです。これからもよろしくお願いします。




