上陸前の一幕
まてよ。この二人がこの状態ならあの人たちは・・・
案の定、ヴィーナ王国の可哀そうな兵士グループはorzのポーズで立つことさえできません。
・・・やりすぎちゃったかな?・・・そう反省していると
「皆さんには3つのグループに分かれていただきます。第一グループは王都から南の街道に伏せて敵の補給路をかく乱をしてください。第二グループはデン王国王都内に侵入してください。第三グループは王城内に潜入します」
おお!とざわめきが起こります。え、正気ですか?そう思いましたが、周りの空気がそのことを私の口から出すことを押しとどめています。
「これでこの戦争を終わらせます!」
「「「おお!!」」」
辺りを熱気が包みます。なに、この熱気?見ると特にジェイドの兵士さんたちが雄叫びを上げています。ここにいるのはわずか数百名に過ぎないはずですが・・・もしかして
私たちは第二、第三グループを乗せて再び北上します。はっきり言って少し船体が深く沈んでいますが沿岸を移動する一日足らずの距離の航海なので何とかなるでしょう。
「また会えてうれしく思いますよ。レイさん」
完璧な王子笑顔でさわやかです。寒くないんですか?
「・・・うん、そうだね・・・」
それに対して私は少しぎこちない挨拶をしてしまいました。寒さか、ジェイドの後ろで殺気を発しているアガサお姉ちゃんのせいですね。たぶん
「いや、元気そうでよかったです。どうです?今度、うちの王宮に来ませんか?歓迎しますし、少しは商売の足しになりますよ?」
「そうね・・・・いっても「だめよ!」ですねってアガサお姉ちゃん?」
「だめよ!男なんてみんな狼で野蛮人で馬鹿なのよ。そんな人の家に行くなんて女の子が行くところじゃないわ!!」
「失礼なことを言わないでください。大丈夫ですよ。王宮には母上をはじめ、女官も多くいますよ。というか女性のほうが強い王宮ですからきっとレイさんも気に入ると思いますよ」
「騙されちゃだめよ。レイちゃん!この・・・・・」
「人聞きの悪・・・・・・」
ああ、これから敵の本拠地に乗り込むっていうのに、なんて平和なんだろう。ジェイドとアガサお姉ちゃんの漫才を右から左に聞き流しながらそう思った。
雪の降りしきる中、デン王国王都の港に堂々と入港した。事実上、同盟国の正真正銘のヴェール帝国の船がついているからだ。まあ、海賊船なんですけどね。海賊役者が堂々と港湾の役人にヴェール帝国の艦船であることを証明している。役人は多少驚いた様子だったが、海賊役者が『傭兵を連れてきた』というと納得した表情で入港許可をくれた。
嘘は言っていないですよ。嘘は
「さあ、皆さん、胸を張って入国しましょう!」
ジェイドさんが元気です。ん?
「ひょっとしてジェイドも上陸するの?」「ええ、もちろん!」
即答でした。
「ちょっと何考えてんの?ここは王都でしょ?あんたを知っている人だっているだろうし、もし見つかったら殺されちゃうよ」
「おや、貴女も降りるのでしょう?私が降りて何の不都合があるんですか?」
「私たちは仕事で行くの!!」「私もですよ。王族っていう仕事は常に国の利益を第一に行動するのが仕事です」
むう、言い返せない。
「大丈夫ですよ。危ないことはしませんから」
嘘くせええええええ!私は心の底から思いました。
そろそろ終盤が見えてきました。
拙文ですがこれからもよろしくお願いします。




