ラファール号にまともな女性は乗りません。
さすがに星になったはさすがに文学的表現だが、彼を一発で仕留めたことは確かだ。
「おし!このまま進むぞ!!」
先頭を行く海賊役者言った。
「「おお!」」」
半ば破れかぶれな心理状態で叫んだ。
それからは吟遊詩人が飯の種を得るには十分なほどの活躍をした。角材が道を切り開き、ハンマーが追っ手を押しとどめ、突破した者をメジャーが縛り上げ、回り込んだものは刀で吹き飛ばされた。そして合間に鉄拳が飛び、たまには足も出た。
はっきり言って坊やとは違うのだよ。坊やとは!あれ違ったか?でもはっきり言ってこんな気持ちのいい状況って無双状態っていうんだっけ?まあいいさ!
「これでラスト!!」
港を守るように配置されていた最後の憲兵が鼻血を出しながら倒れる。
「よし!!このまま乗り込むぞ!!」
「「「おお!」」」
ラファール号はすでに出港準備を整えていた。
「早くしろ!!」
「急いでるでしょうが!!」
「え?お嬢?」「なんでそんな格好を」
突っ込むな!憤慨しながらラファール号に乗り込んだ。
「出港!!」
私はフルファイスの兜を外す間もなく叫んだ。結構、変態チックだと自分でも思う。これでも乙女です。へこみます。
へこんでいると
「お嬢・・・そちらの方は誰で?」
え!慌てて後ろを振り返るとそこには同じくフルファイスの兜をかぶった美女がいた。
「ちょ、なんでアガサお姉ちゃんがこっちに乗ってるの!!」
「そりゃ、かわいい妹の船に乗るに決まってるでしょう」
さわやかに断言された。おおおおうう(混乱)
我、関せずと言わんばかりに、混乱している私をしりめにフルフェイスの兜を脱ぐアガサお姉ちゃん。
「「「おおおおおおおおおお!!!!」」」」
テンションが上がる野郎ども!中には滂沱の涙を流すもの、拝みだすもの、所構わずハイタッチを繰り返す野郎など甲板上は混乱の渦中に叩き込まれた。
兜と海賊風の上着をやっと脱ぎ終わるアガサお姉ちゃん。すると
「レイちゃん~~!」
「ほぎゃああ(悲鳴)」
がっしりと抱きつかれ素早く兜を脱がされると満面の笑みを浮かべて頭を撫でられ続けた。
「「「おうおうおうおう・・・」」」
あからさまにテンションが下がる野郎ども。
「美人なのに・・」「百合かよ・・」「あきらめろこの船にまともな女性は乗り込まん…」
む、失礼な!まともな淑女がいつも乗り込んでいるのに!やっと混乱から立ち直った私は文句を言おうと口をひらいたまさにその時
「船長~~!沖より戦列艦が一隻!接近中!!」
「なに!?」
まさか、憲兵隊、戦列艦まで持っていたの?私は急いで沖のほうに目を向けると確かに一隻の戦列艦がゆっくりとこちらに向かってきたのだ。
「やばいぞ!」「回頭しましょう!」「降伏旗はどこだ?!」
船長も青くなっているが何か考え込むように黙り込んでいる。このままではいけない。
「やかましい!!!」
私はありったけの肺の空気を押し出した。一瞬でやむ喧騒。
「船長!!指示を!!」
全員の視線が船長に集まる。
「動きをみると、彼らは素人だ。やり方ひとつで十分、出し抜ける」
今度は全員の視線が敵船に向く。
!!確かに動きがぎこちないし、動きも遅い。
「野郎ども!十分勝機はある!全部、展帆させろ!最大船速!操舵手!合図したら取り舵だ。全員そのつもりで準備しろ!」
「「「おう!!」」」
「レイ、敵船に過激な信号旗を上げてやれ!挑発するんだ!」
「了解!」
「野郎ども!ラファール号魂見せてやれ!!」
「「「おおう!!」」」
ラファール号はこうして嵐の海に向かった。
ほぼ非武装船と最強クラスの火力を持つ戦列艦。どうなる?
拙文でorz
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