城塞攻略の現場にて
レイちゃんの一人称に拘って書いてきましたが、前のものがあまりにつまらなくなってしまったので書き足しました。文章力のなさを感じます
白い雪の上にぽつんと黒いしみのようなものが見える。国境防衛用城塞だ。壁は厚く、高く積まれており簡単には壊れそうにない。
「どうやって落としますか・・」
そうつぶやいたのはこの軍の司令官にしてヴィーナ王国王太子ジェイドその人である。
「敵総数は約1万。騎士団2000名、傭兵部隊8000名となっています。士気はかなり低下していますが、食料備蓄は豊富で約半年分はありそうです」
ヴィーナ王国諜報員が傍らでそう報告している。周りが雪景色なせいか白い服装に擬装用の枯草をつけた状態でしゃべっているのでとうめからは独り言を言っているように見えただろう。
「デン王国本国の様子は?」
「疫病がはやりつつあるようですが、資金的余裕がないせいか対策は遅れ気味です」
「デン王国の備蓄財はそこを尽きかけているのか」
「ええ、ヴェール帝国さえけん制できれば後続はないでしょう」
「わかった。手筈通り、各地の諸侯に間違いなく手紙は届けよ。下がれ」
「はっ」
おとぎ話のようにパッと姿を消せるわけはなくガサゴソと格好の割に静かな様子で雪景色の中に消えた。
「必ず落とします」
ジェイド王子は背後の山脈に誓うようにつぶやいた。その山脈はヴィーナ王国騎士250名を行軍の対価に飲み込んだ雪山だった。
「皆の者!!」
「「「「「はっ!!」」」」」
「王太子たる我が命ず!!全員、我がために死ね!!生きて帰れるとは思うな!!」
「「「「「はっ!!」」」」」
「そして我は誓う!汝らの先陣は常に我が務める事を!!」
「「「「「おおおおおお!!!」」」」」
「勇者よ!!汝らに言葉はいらぬ!!ただ、剣戟を持って敵と語ろうではないか!!!」
『『カギンガキン』』
兵士は盾に剣をぶつけて返事とした。
彼らは以降、この戦いが終わるまで歓声は上げず、鬨の声も上げず、無駄な会話ひとつしなかった。
沈黙こそ肯定となった。
もうちょっと3人称続きます。




