Case11
目には目を、歯には歯を⋯
暴言には暴言を、暴力には暴力を⋯
犯した罪の重さは、痛みを体感しなければ理解出来ない。
ならば、痛みを知ればいい。
そして、自らの過ちを悔い改めよ⋯
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『っ⋯!』
抵抗する間もなく、眠らされる。
目が覚めると、何もない部屋に拘束されていた。
『っ⋯!何!?ここ、どこ!?っていうか、動けない⋯!』
手足を動かそうとしても、ビクともしない。
『っ⋯誰か⋯!』
『美琴ちゃん、目が覚めたんだね⋯』
『誰!?っていうか⋯これ、外して⋯!』
『ダメだよ⋯外したら逃げるでしょ?美琴ちゃんは、僕とここで暮らすんだから⋯』
『は!?そんなの嫌っ⋯!』
『大丈夫だよ⋯僕は、美琴ちゃんを愛してるんだ⋯』
⋯愛してる?
意味がわからない⋯
知らない人に、愛してるなんて言われても⋯
気持ち悪いだけだ⋯
『私、あなたの事なんて知らないんだけど⋯』
『僕は知ってるよ⋯』
『っ⋯一方的に⋯知らない人から愛されても⋯気持ち悪いだけだから⋯!』
『これから知ってくれればいいよ⋯』
⋯ダメだ、会話にならない⋯
ふと、同じような会話をしたのを思い出す。
立場は逆だけど⋯
っ⋯そうか、私⋯
愛する彼女に、こんな嫌な気持ちをさせてるんだ⋯
「っ⋯!私、帰らなきゃ⋯!」
叫んだ瞬間、目の前に居る人物が変わる。
「誘拐される気持ち、理解出来ましたか?」
「っ⋯凄く、嫌でした⋯」
思い出しただけで、嫌悪感がこみ上げる。
私は、自分の事しか考えてなかった⋯
愛してるんだから、一緒に居れば愛してもらえると⋯
⋯そんな事、あるわけないのに⋯
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「報告します。誘拐の罪で幻覚教育対象者となった、倉田美琴ですが⋯。その後、すぐに監禁を解き⋯。警察に出頭したようです。⋯それと、倉田美琴から被害者のケアを頼まれました。」
「そうか⋯。本来、被害者のケアは行っていないが⋯。こちらで引き受けよう。」
「お願いします。これにて、幻覚教育を終了致します。」




