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魔力量が半端ないっす  作者: 九条
第2章 miaka~再会~
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いろんな事情です

ミアカ→白里sideになります


初の白里sideです! (感涙ww)


 「―――え、嘘?勇者召喚の儀式もう終わっちゃったの!?」


 「ああ、何でもこの間の新月の夜が丁度良かったんだと。俺にゃあ、月の満ち欠けで何が変わんのかさっぱりだがね。」


 「新月の夜って一週間も前の話かぁ。完全に無駄足になっちゃったなぁ。」


 「なんだぁ、お前さんらも噂を聞き付けた旅人さんかい?」


 「うん、そんなようなもんかな。」


 「そいつぁ残念だったな。出遅れちまったわけだ。一週間前はもっとすごかったぞ?街中野次馬だらけで祭りみたいでな」


 「へぇ、すごいな。やっぱり一目でいいから勇者様とやらを見てみたかったよ。―――ああ、それとこの酒は奢るね」

 「気前がいい嬢さんだなぁ!ありがとよ!」


 そう言いながら陽気に笑う酒場のオヤジに手を振って私達は酒場を出た。


 「うーん、残念。間に合わなかったみたいだね」


 「どうされますか?ミアカ様。本来の目的地に向かいます?」


 酒場を出たあと適当に街をぶらつきながらメイドさんと話す。

 これからどうしよっかなぁ‥‥私的には結構勇者には興味津々だったんだけど、これ以上は意味ないし、私の有給終わっちゃうし。でも完璧無駄足になるのも癪に障るしなぁ。


 「よしっ、無駄足になるのもムカつくし二、三日観光してから出ようか。メイドさんはそれでいい?」


 「勿論ですわ。」





◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



 ―――――あのトリップから1週間が過ぎた。

 私達はこの世界にトリップした後、とりあえずジギルさんがここがどんなところかを説明してくれた。

 この国はヴォストーク帝国といってここ以外にも国はたくさんあること。今魔王が誕生してこの世界に危機が迫っていること。それで勇者である私達に魔王を倒してもらいたいこと。


 うん、見事に王道な異世界トリップね。突然異世界に呼び寄せられて勇者様になって世界を救うってやつ。

 それを丁寧にジギルさんは説明してくれた。

 だけどジギルさんってなんかキナ臭いのよね。人の良さそうな垂れ目にメガネのっけてニコニコしてる根っからの善人ですって顔してるんだけど。なんか気味悪いっていうか裏の顔がありそうで。

 まぁ、私が勘繰ってるだけかもしれないけど。それだと私ってかなり性格捩曲がってるわね。別にいいけど。とりあえず私はジギルさんを警戒することにした。

 ああ、ちなみにあのバカ(斗黄)は警戒も何もしてないみたいね。まったく変なとこが抜けてて困るったらありゃしないわ。しょうがないから腹黒担当は任されてあげるけど。



 今私達は勇者になるための訓練とやらを課されている。まったく馬鹿らしいし意味が分からないわ。

 だって私達二人とも一言だって『私達は勇者となって魔王を打ち倒します』なーんて言ったことないし。大体、私達が何で違う世界の見ず知らずのその他大勢を助けなきゃいけないわけ?少なくとも私はそんな御大層な正義感は持ち合わせてないけど。

 だからって意味もなく反発するのは無意味だし大人しく従ってるんだけどね。

 で、話戻すけど勇者になるための訓練とやらは2種類あって斗黄は武術、私は魔術系の練習してるんだけど。渋々やり始めたわりには何気に面白くてね。今じゃこの国で一番って感じかな。

 斗黄も前から運動神経はかなりいいし仮にも名の知れた不良だったわけだから接近戦とくに肉弾戦は最初から勝てるのは…美朱ぐらいだったんだけど、他の剣技とかにも手を出していて今じゃ右に出る者もいない、、らしい。こないだ斗黄に自慢されたし。

 そんなわけで実質することが無くなった私達が暇を持て余してきたところでジギルさんから提案が挙がった。


 「――城下町を散策?」


 「ええ、仮にも一国の首都ですし各地から様々な物が集まってきていて見るだけでも楽しいですよ。お嫌ですか?」


 「いえ、そういう訳じゃないんですが‥‥」


 「では、行かれればいいと思いますよ。勿論城下に降りるまでの馬車や気に入った品が見つかったときのお金は用意します」


 「俺達には願ってもないことだが‥‥アンタらはそれでいいのか?」


 「というと?」


 「俺達は望んでこの世界に来たんじゃないってことだ」


 言外に逃げ出すことをちらつかせる斗黄。それにしても私が言い淀んだところをピタッと言ってくれる。こういう時は斗黄が私の親友なんだなって思うかな。いつもはバカだけど。美朱にはカッコつけてるし。


 「ああ、そういうことですか。その心配はしておりません。だって勇者殿は家族がありますでしょう?」

 ‥‥‥まぁ、確かにね、そう言われちゃお終いだけど。

 これもジギルさんから説明されたことだけど私達は地球に帰ることができるらしい。ただ帰るための儀式の準備とんでもなく大変だから魔王を倒さないとやらないと。こう聞かされた。どこまで本当か怪しいけどね。


 「じゃあ遠慮なく行こうかしら。斗黄も行くでしょ?」


 「ああ」


 「では明日馬車とお金を用意させていただいて宜しいですね?」


 「ええ、ありがとうございます」


 「いえ、お気になさらず。楽しんでいらしてくださいね」


 にしても異世界の城下町ねぇ。ジギルさんとか見てるし姿形が一緒なのは分かってるけど食べ物、というより食材は?どうなのかしら、ファンタジー食材とか。

 ああ、ワクワクしてきた。







 とりあえず、おやつにバナナは入るか後でジギルさんに聞いてみよう



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