出発します
遅くなったうえに進んでなくてすみません;
「じゃあお父様、行ってきまーす。」
「ああ、いってらっしゃい。怪我だけはしちゃダメだからな。」
ほんとお父様は過保護だよね、昔から。それが嬉しかったりするんだけどさ。
私は今更不安になったらしく心配顔のお父様に手を振ってから歩き出した。
あーあ、セリ姉とルー、怒ってるかなぁ。なにも言わずに置いてきちゃったわけだし。でも言うとなぁ。ルーはともかくセリ姉が絶対着いてくる!って言いそうだし。
まぁ、となると言うのはお父様になるわけ。てか、ぶっちゃけお父様には色々協力してもらおうと思ったから言うつもりだったんだよね。
え?お父様もメルルイ様みたいにダメって言いそう?それがさ、不思議なことにあんまり渋られなかったんだよね。
その時の会話を再現してみると
『お父様、私魔王に会いに行ってきます。』
『魔王って最近噂になってる魔王だよな?そんなの危なくて行かせられない。』
『はあ‥‥‥お父様に2つ選ばしてあげます。
一、今ここで拒否して私が勝手に魔王に会いに行く
二、今ここで許可して協力するかわりに何か1つの条件を飲ませる
どっちがいい?まあ、一、を選んだ時に私が家を抜け出せないわけないからね♪』
『‥‥‥‥それって事実上一択しかないよな?』
『うん?何か言った?お父様』
『‥‥なんでもない。』
だいたいこんな感じに話してたら何故かあっさり協力してもらえた。
嬉しいネー、でも不思議だネー、なんで協力してくれたのカナー?
え?脅した?そんなことしてないでしょ。ましてや親心を弄ぶような酷い仕打ちなんてしてるわけないじゃないですかぁ♪(ゲス顔)
それはともかくお父様の条件だけど‥‥まさかこんなことだとは思わなかったわ。うん、予想外。
私の予想的にはセリ姉とルーも連れてけって言うのかなと思ったけど。だとしたら面倒くさ‥‥ゴホンゴホン、怪我してもらいたくないし途中で撒こうかなって思ってました。嗚呼、美しきかな兄弟愛。
それか何かGPSに転移魔法を貼っ付けたような魔導具とかを持たせるのかなーって。←ちなみに魔導具は私が作りました(ドヤ顔)
「さ、ミアカ様。参りましょうか」
そう、正解は我が家のメイドさんもといメイドのナギさんでした。セリ姉とルーを連れてくっていう条件にしなかったのはお父様曰く、
『お前たち3人を一緒にして野に離したらより大事になるだろ。だったら頼りになるメイド長に付いていってもらった方がいい。』
だそうです。どんだけ信用ないんだ、私達。まあ、私もそれを危惧してセリ姉とルーを連れてきたくなかったんだけどね。
だからといってメイドさん連れてくのはどーなの?と思うそこのアナタ!
ですよねー、私もこの判断はおかしいと思います、っと言えないところが悲しいところ。我が家のメイドさんは最強なんだよ、色んな意味で。
まず戦闘力でもある意味最強。普段はそこまで強くなくて騎士程度なんだけど←
怒るとほんとにもう‥‥恐怖としか言い様がない。狂戦士だよ、あれは。
それに加えて料理が絶品すぎて胃袋を放してもらえなさそうだし。他の家事も完璧。これが本業のはずなんだけどね。だってほら、バーデル家に入り込もうとする泥棒・スパイ・変態の90%以上はメイドさんが撃退してるし。ボディーガードで食ってけると思うんだよねうちのメイドさん達って。
ってやば。メイドさんに返事するの忘れてたからめっちゃ不審そうな顔されたわ。
「あ、ああ、うん。そろそろ行こっか」
そうそう因みに私達の荷物は肩に掛けた鞄のみ。この鞄はチートお馴染みの‥‥って本当はこんな説明の仕方したくないけど――四次元バックで入らない物はなくていくら入れても重さは軽いまんま。しかも食料を入れたら防腐されるっていう優れもの。
ってか、行こっかと言ったものの別に真っ直ぐ魔王のところに向かうつもりはないんだよね。
まあ、とりあえず目先の目的地はアルセナール王国のお隣さんであるヴォストーク帝国かな♪
我が家のメイドナギさん、実は最初の頃に登場してたりします^^;




