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魔力量が半端ないっす  作者: 九条
第2章 miaka~再会~
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不審者ではありません

 ちょっと忙しくなるんで早めの投稿です(^^;

 なので書けたら書きますが、これが来週分になるかもしれません(苦笑)

 メルルイ様に爆弾投下された誕生日の翌日。

 私は城門前で呆然としていた。


 「‥‥‥来ちゃったよ、本当に。」


 これ、本当にいいの?捕まったりしない?

 挙動不審にうろうろとしていると案の定、見張りの門兵さんに声を掛けられた。


 「そこの方、何か御用ですか?」


 聞き方は丁寧だけど、これってあれだよね、俗に言う職質だよね。

 それとも親切な門兵さんに対して穿った見方をしてるだけでしょうか?そうでしょうか?


 「え〜と、今日からここで働く者です。」


 「‥‥そうですか。それでどうして職場に向かわれないので?」


 うわー、何かより一層不審者を見るような目になったよ、この人。私の言ってること信じてないだろ、絶対。


 「職場がどこにあるか分からないんです。」



 「それは困りましたね。目的の場所さえ分かれば案内しましょうか?失礼ながら服装を見ると新しい女官の方ですか?」


 「‥‥‥いえ。陛下から拝命されたのは魔導師長なんですが。」


 「‥‥‥は?失礼ですが今なんと?」


 あーらら、門兵さん目ぇ丸くしちゃった。まぁ、当たり前か。

どっかの貴族の子供が後学のために女官にでもなるかと思えば、今日から魔導師長やります、えへ、って言ってきたわけだし。うんうん、そりゃ驚くわ。ていうか私だったら聞いた瞬間に署までご同行を願うね。


 「今日から魔導師長になります、と。」


 「魔導師長というのは常人の魔力量や技術ではなれないと聞き及んでおりますが。」


 「あ、はい。多いらしい‥‥ですよ?」


 門兵さんの目が『んなわけあるか、この不審者が』って言っておられる。目は口ほどに物を言うって本当なんだね。実感しますた。


 「では、魔導師長の証をお見せしてもらっても宜しいでしょうか?」


 「‥‥‥証、ですか?」


 「ええ、大臣クラスの方々はそのような物をお持ちされています。」


 ‥‥‥何だ、それ?私、メルルイ様からなんか渡されたっけ?

 ヤバい、明日から魔導師長ーが強烈すぎて全然思い出せん。このままじゃリアル不審者になーるー。


 「‥‥‥陛下からは証とやらは貰ってないと思います。」


 「‥‥そうですか。では、ちょっとあちらでお話があるのでご同行願えますか?」


 『不審者確定ッ!』っていう目をしている門兵さんが示すのは明らかに詰所。

 あれ、私、詰所〜牢獄下り坂一直線コースを選択しちゃった?


 「いや、本当なんですよ。ただ、証がなんだか分からないだけで。」


 「はい、そうでしょうね。とりあえず詳しくはあちらで話しましょうか。」


 ダメだ、全然取り合ってもらえない。詰所で長期戦なのかー。

 私が腹を括りかけたその時、待ったの声が掛かった。やったね、日頃の行いが良いからだね、うん。


 「坊主、悪いがそのガキ渡してくれないか?」


 まあ、味方のわりには随分と酷い言われようだけど。


 「トリネル様ッ!?」


 あー、なんか門兵さんめっちゃ驚いてる。実は偉かったりすんのかな?影の裏番?大穴でカリスマ性があるとか?

 てか、門兵さん坊主呼ばわりされてるんだから怒ったほうがいいと思うよ。


 「ちょっと酷いじゃないですか、トリネルさん。人のことをガキ呼ばわりなんて。それに門兵さんにだって坊主じゃなくてちゃんと名前あるんですよ?」


 「ミアカは知ってんのかよ。」


 「知りませんけど?」


 だって自己紹介も詰所の中でって感じだったし。


 「‥‥はあ。まぁいい。ミアカ、行くぞ」


 「え?どこにですか?」


 「とりあえず陛下に迷子発見の報告してから‥‥あ〜、面倒臭ぇな。」


 「そうですねー」


 確かに、メルルイ様に報告してからとかかなり面倒い。だってあの人、ほんと相手すんの大変なんだよ?しかも1時間ぐらい離してくれなさそうで怖い。


 「よし、じゃあそこの坊主、名前は?」


 「はッ、タスと申しますッ」


 「じゃあ、タス君よ。君、ちょっと女王陛下まで魔導師長が見つかったと言っといてくれ。」


 「了解しましたッ」


 あらら、走ってっちゃった。元気だねー。

 どうでもいいが、タス君よ。私の時とトリネルさんの時の温度差が半端なくないか?


 「うん、面倒事は片付いたし、行くか。」


 「だから何処にですか?」


 「ミアカの職場にだよ。じゃなきゃお前、また迷うだろ?」


 むぅ、散々に貶されてるのにも関わらず言い返せないのが悔しい。

 別に私が方向音痴なわけじゃないんです。ただ王宮がバカ広いだけで私だけが迷子になるわけじゃないんです。本当に。

 まぁ、だから放置されても敵わないしでトリネルさんに言い返してないんだけどね。


 「ほらさっさと行くぞ、方向音痴」


 「方向音痴じゃないわッ!」




 というわけで、魔導師長とやらの職場に行くらしいです。


 ひゃっほー(←棒読み)




 ミアカ職質されるの回でしたww


 トリネルさんの正体は次回で。

 ちなみにタス君は完璧モブキャラですww

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