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魔力量が半端ないっす  作者: 九条
第1章 miaka~転生~
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冷や汗掻きました

魔導具について説明しよう。

 普通、魔導具というのは使用者の魔力を使って効果を発揮するものだ。ただ、使用者の魔力を使うといっても、魔導具を使わないで同じことをするよりもよっぽど魔力を使用しない。だから魔力量が少なくて使えない魔法があっても魔導具によって使えるようになったりするのだ。魔力補助具だと思ってもいい。

 さっきから言っている魔力量というのは、その名の通り人が持っている魔力の量だ。体力、腕力と置き換えてもいい。なので、成長によって多少増えるが、生まれ持ったもので、ポーションなどを飲んでも一時的にしか増えることはない。 そんな魔力量だが、この国で一番魔力量があると言われているのが女王陛下であるメルルイ様だ。ちなみに次に国王陛下、お父様、になってるらしい。



 以上がダント先生が言っていた魔導具の定義だ。

 さらに付け足すと魔導具は魔力補助具みたいなもんだから、例えば一番魔力量がいるとされている(ぶっちゃけ誰もできない)異世界人召喚は喩え魔導具があったとしても普通の魔力量しかない人間には使えないことになる。

 魔導具だって万能じゃない。補ってくれる魔力量に限りがどうしても出てくるので異世界人召喚なんて大技になると魔導具があっても女王陛下レベルの魔力量じゃなきゃ使えないのだ。てか、まずそんな魔導具作れないし、技術的に。

 まぁ、つまりあったいくら私が魔力量チートだとしても女王陛下が使えない程の魔力量を要する魔導具なんて作れるはずがない。まず魔導具作成と魔力量は関係ないしね。だからMy魔導具は失敗作だったんじゃないかな〜?と。もしくは王宮に運ばれる段階で壊れたか。


 「女王陛下、それ、失敗作だったんじゃないでしょうか?私みたいな子供が作った玩具のようなものですし。」


 「ふ〜ん、そう思う?私、ミアカが使った『チラッと君』だけじゃなくて他の魔導具も全部試したんだけど。それこそ、子供の玩具用みたいな魔導具まで。全部失敗してるのはあり得ないんじゃない?大体、ミアカが『チラッと君』を使った時にはうまくいったんでしょ?」


 「は、ははは。じゃあ、王宮に運ばれる時にでも壊れたんじゃないですか?」


 「全部?あり得ないわ、うちの使用人にそんな粗雑な仕事をする人間はいないから。‥‥‥‥‥ねぇ、ミアカ気付いてるんでしょ?まだ私が魔導具が使えなかった理由があるの。」


 「それこそ、あり得ませんよ。私は宰相の娘とはいえ、まだ幼いです。女王陛下でさえ扱えないような魔導具、作れる訳がありません。」


 「そお?人間成せば成るよ、何事も。ミアカが頑張ったら出来たんじゃない?」


 ンな適当な。無理でしょ、絶対無理。

 否定するように首を振ったら女王陛下は何かを思い付いたように手を叩いた。目がキラキラ輝いている。

 ‥‥‥‥なんか嫌な予感が。


 「よしっ、じゃあ、こうしましょう。一応試しに製作者であるミアカが使ってみる。もしかしたら魔導具も作った人間の言うことなら聞くかもしんないし。うん、そうしよう。」


 「私の言うことも聞きませんよ、きっと。」


 「いいから、いいから♪」


 そう言って楽しそうに渋る私に『チラッと君』を握らせる女王陛下。

 でも本気で私にメルルイ様が使えない魔導具なんて作れるはずないんだけどなぁ。ま、目の前で見せたら流石に信じてくれるかな?





 ―――――数分後。


 そこにはorzの形で固まってる私と、勝ち誇っているメルルイ様がいた。


 「ほら、やっぱり不良品でも壊れてもなかったでしょ。ミアカが作った魔導具の使用者の負担魔力量が途轍もなかっただけじゃん。まぁ、効果が凄まじい上に今まで聞いたこともない魔法だからしょうがないのかも?――――それにしても、ねぇミアカ?」


 「はあ、何ですか?」


 「とんでもない魔力量隠し持ってんじゃない。しかも強力な魔導具まで作れるなんて。父親も母親もそれなりにブッ飛んでるから娘も規格外かなとは思ってたけど‥‥‥‥ここまでとはねぇ。ミアカさ、かなり大物になりそうだし先にスカウトしとくわ。うちの要職勤めない?何でもいいよ〜。何ならミアカの親父ほっぽり出して宰相にでもなる?」


 「‥‥‥‥か、考えときます。」


 ていうか、さっき両親共々ブッ飛んでるって言ってなかった?何となくお父様は分かるけど‥‥。お母様も?違う意味でのブッ飛んでるでは激しく同意するけど。


 「気長にまってるから。声掛けてよ?」


 「はあ、まあ‥‥ハハハ」


 

 曖昧に日本人特有の誤魔化し笑いをしていると、メルルイ様がおもむろに立ち上がった。しかも独り言みたいなのを呟いてるし。


 「‥‥‥はいはい、わかったから。ミアカを返せばいいんでしょ。」


 え?え?どうされちゃったの?独り言も何のことだか分からんし。私を返すって何さ!?


 「ミアカ、どっかの宰相様がミアカを返せ返せってうるさいからもう戻ろっか。」


 困惑する私に宇宙との交信を終えたメルルイ様が言った。どうやら交信相手はお父様だったらしい。

 てか何でメルルイ様、お父様の言ってること聞こえたの?私には全然分からなかったけど。

 私が不思議そうにしていたのが分かったのかメルルイ様が教えてくれた。


 「ああ、さっきから宰相様が殺気飛ばしてるの。私に向かってね〜。」


メルルイ様、まったくいい度胸だね、と笑いながら言ってますけど目が笑ってませんよ?







 お父様が待っている部屋に戻ると、ひしっと抱きしめられた。お父様に。


 「ミアカ、無事か?」


 ンなこと聞かれても。大丈夫だとしかいいようがない。

 「失礼な。私のことを何だと思ってんのよ。」


 「猛獣」


 「なっ。こんな年頃の可愛らしい乙女を捕まえて猛獣?目ぇ節穴なんじゃない?」


 「何が、年頃の可愛らしい乙女だ。貴女は実際年齢だと―――ふがっ」


 「なあに?何か言った?よく聞こえなかったんだけど。」


 「‥‥‥白々しい。」


 「私がしたことといえばミアカにコナ掛けただけ。そうよね、ミアカ?」


 いきなり始まった漫才みたいな掛け合いに半ば呆然としてるとメルルイ様から声が掛かった。


 「ええ、まぁ?」


 「なに、ミアカはやらんぞ。」


 「別にいいでしょ。なにも結婚するわけでもあるまいし。ミアカの自由よ。」


 「他は良くても王宮にはダメだ。ミアカが変に捻くれたらどうしてくれる。ミアカを王宮に出すなら俺を倒してからにしろ!」


 「言ったわね?いいじゃない、勝負しましょ。ま、今のところは私の圧・勝だけど。」


 「今回こそは勝つ。‥‥‥‥ていうことで、ミアカ、悪いが先に帰っていてくれるか?メイドさんがいるから心配することもないぞ。」



 何か私が呆然としてる間に変なことになっていたらしい。修復不可能な程に。



 全然意味不明だったけどメイドさんと先に帰ることになった。

 ま、いいけどね。


 ミアカ父がかなりのキャラ崩壊しててごめんなさいm(._.)m


 これには山より浅くて海より高い理由があるんです←

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