心の準備が出来てません
―――――私とウィンディーが契約してから1週間後―――
お父様にお呼び出しされました。
なんでー?私、なんか遣らかしたっけ?
多少不思議に思ったけど素直に(ビクビクしながら)お父様の書斎に向かう。
べ、別に心当たりがあるわけじゃないんだからねっ
お父様の書斎に入るとお父様は書斎の奥の方で何やらガサゴソやっていた。
例によって汚いお父様の書斎はお父様のせいでさらに酷くなっている。あ、やば、今書類の山が崩れてお父様が呑み込まれたww
「お父様、どうしたの?」
声を掛けてみると書類の山の中から返事が返ってきた。
「あぁ、ミアカか。そんなドアの近くにいないでお父さんの方に来てくれー」
お父様、それは遠回しなSOSですかね?てか、なんで書類の山に埋もれてんのに私の場所が分かるの!?
とりあえずお父様の山もとい書類の山に近づいてみる。
「お父様、大丈夫?」
「ああ、平気だよ。気にしないでくれ。それよりミアカには大切な話があって呼んだんだ。」
え、ちょ、まww
お父様、そのまま喋るんかい!
思わずつっこんでしまったが、(精神力を総動員して)スルーしてお父様を促した。
「大切な話って?」
「それがね‥‥‥可愛いミアカを王宮という名の伏魔殿に連れてかないといけなくなったんだよ…!ああ、もしミアカを見て拐いたくなったエロジジイなどいたらどうしよう!いやむしろ、どうしてくれよう!」
大切な話とやらに入ってくれるかと思ったのに、いきなり錯乱しはじめたお父様をみて話を促したのをちょっと後悔しました。はい。
まず、最初から意味不明なんだけど。なんで私が王宮に行くわけ?てか、前から思ってたけどお父様は貴族と王宮をなんだと思ってんだろう。伏魔殿て。エロジジイて。
それにお父様の口調からして命じられたっぽいけど‥‥‥‥。お父様はこれでも(←書類の山に埋もれながら喋っていても)宰相だしなぁ。
お父様に命令できる人っていったら‥‥‥‥?
「女王陛下、とか‥‥?」
ぐらいしか思いつかないなぁ。
すると、いまだにずっとブツブツ言ってたお父様がガバリと顔を上げた。
あーあ、いきなり顔上げたから新たな書類が崩れてるし‥‥‥‥あ、お父様また埋もれたー。
「そう!全てはメルルイ様がミアカを連れてこいなんて言うから‥‥!くそ、この借はいつか必ず‥‥」
ふーん、どうやらお父様に命令したのはメルルイ様とやららしい。女王陛下の名前って、そういえば知らないしやっぱメルルイ様が女王陛下なのかな?
「お父様、メルルイ様って‥‥‥?」
「ああ、察しはつくと思うがメルルイ様とは女王陛下の御名だ。あの方がミアカに興味を持たなければ…」
おいおいおい、なんかお父様がまた暗いオーラを出し始めたぞ。ちょっと話題修正しなきゃかな。
「え、えーと、それで‥‥‥なんで女王陛下は私なんかに興味を持たれたの?」
「セリアが家出した時、ミアカが連れ戻しに行って、ついでにルークシュポールも連れ帰ってきただろう?その時に使った魔導具の質の高さにまず興味を持ってな。それで魔導具を作ったのがミアカだとバレて‥‥‥‥そのまま追及されて、ミアカが魔法使えるのも吐かされてしまった。メルルイ様も仮にも王族だからな。嘘などつこうものなら反逆罪にでもされてしまうし‥‥。すまない、ミアカ。こんなことになってしまって。」
いやいや、そこまでショボくれる必要ないでしょ。てか、仮にも王族て。仮どころか国の頂点なんじゃ。
「大丈夫だよお父様、どうってことないって。ていうか、お父様の言ってた王宮に連れていくって女王陛下に謁見するってこと?」
「ああ。だか、非公式みたいなもんだからな。メルルイ様の私室だし、そこまで気負うことはないぞ。」
「うん、そうする。それで、女王陛下との謁見っていつ?」
「それがな‥‥1週間後なんだ。」
「‥‥‥え?何が?」
「だから‥‥‥メルルイ様との謁見だよ。」
え?急すぎじゃね?
細部訂正1/22




