弟から学びました・きっかけ
※12/17、サブタイトルだけ変えました
「そういえば、ルーってさー」
「なんだ」
ルーが家族になってからのある日、私とルーはメイドさんの入れてくれたお茶を飲みながら駄弁っていた。
ええ、これでも打ち解けてるんです。茶飲み友達ですよ?一方的な。
「セリ姉のこと誘拐した時、変な魔法使わなかったー?」
「‥‥‥そんな面白いモンじゃない」
「えー、そんなこと無いでしょ?You教えちゃいなYo!」
「‥‥‥ぜぇ」
「ん?何か言った?」
「うぜぇって言ったんだよ!なんだお前、いつもそんな気持ち悪いハイテンションなのか」
「は?違うけど?ただ、ルーが嫌がりそうだなって」
脳内じゃたまに、こんなハイテンションな時もあるけどね
「悪趣味だ」
「そう?ルーがだんだんイライラしてきて、プルプル震えながら一応我慢してるところとかウケたけど」
「性根が腐ってるな。」
「はいはい、どうせ私は性根が腐った性悪女ですよ。それで、どうやったの?あの魔法」
「どうして、そんなに聞きたがる?父親に聞き出せとでも言われたか?」
「なんでお父様がそんな詰まらないこと言うのよ?そんな訳ないでしょ。これは私の純粋な興味だよ。だって、私、大体魔法って使われてるのを見れば何だか分かるけどさ、あの時は何が起こったのか分かんなかったし。二人の時に使われた時も何となく人形が見えた気もしたけど真似できなかったから。気になるでしょ?」
「‥‥‥‥お前、本当に見た魔法全てコピーできるのか?しかも、俺の精霊が見えたって言ったよな?なんかの気のせいじゃないか?」
「やったことないけど出来ると思うよ?あとさー、精霊って何?まさか、ファンタジーでお約束のアレ?アレなの?」
「何がお約束なのか知らんが、俺は精霊術が使える。ただ、精霊術っていうのは簡単な物なら市民でも使える魔法とは違って誰でも使える訳じゃない。せいぜい、一国に1人いたら良い方だな。俺はカルバンに飼われていたわけだから内緒にされてたし、公式にはこの国に精霊術が使える者は1人もいないことになる。まあ、でも、精霊術が使える者は国に縛られることになるわけだし、隠れているヤツはいるかもな。」
「へえ、じゃあルーは貴重な精霊術が使える1人ってわけか。てか、ルーが言ってたけど、精霊術って国に縛られる程危険なものなの?」
「‥‥‥危険か。それは人によると思う。俺みたいな精霊術師は―――ああ、精霊術を使える奴をそう言うんだが―――基本、精霊に好かれる体質にある。加護を受けやすいってことだな。これだけなら珍しいがそこまでいないわけじゃない。それで、ある日突然精霊に声を掛けられるんだよ。契約をしないかってな。それに了承すれば精霊術師の出来上がりだ。ま、精霊に契約を持ち掛けられるぐらい好かれるなんて精霊術師が幻に思える程少ないけどな。」
「ふーん?じゃ、ルーが使ったのは精霊術なんだ。精霊ってあの燃えてるちっさい女の人だよね?良かったー、幻覚でも見てんじゃないかってビビってたんだよね。変な目の病気とかじゃなくて安心したわー。―――あ、後私のことはお姉ちゃんと呼んでって言ったよね?」
「‥‥‥‥本当に、その燃えてる女の人が見えたんだな?お前、精霊術師の素質あるぞ。多分、精霊に好かれる体質でもあるんだろ。なにか不思議なことが起きたりしていないか?例えば、お前が水をあげる花だけ特別綺麗に咲くとか。―――お姉ちゃん、なんて一生涯言うものか。」
「んーと、そうだなぁ。何処かに出掛けたいときは必ず晴れてるくらい?あとは火傷はしにくいかな。それが?―――お姉ちゃんて言わないとドラゴンブレスしちゃうよ?死なない程度に。」
前に、セリ姉の料理を手伝おうとして火傷したことがある。そん時に異常に速く回復してビックリしたんだよね。
てか、回復っていうよりも、火傷したの?レベル。セリ姉なんて気付いたかも分からないぐらい。流石に本人の私は分かったけどさ。当たり前か。
「やっぱりか。じゃあ、ミアカは少なくとも火の精霊の加護は持っているな。因みに俺は火と雷だ。加護としては土もあるが。―――お姉ちゃんだけは、やめろ。妥協案でミアカはどうだ?」
「加護があるってことはもしかしたら精霊術を使えるってこと?―――ミアカお姉ちゃんなら許す。」
「ああ、というより、自分から呼び掛ければ応えてくれるかもしれないな。ミアカの加護はかなり強そうだし。―――本当にお姉ちゃんだけは勘弁してくれ、頼む。」
「そんなこと、出来るの?―――えー、それが人に物を頼む態度?」
「出来るぞ。ただ、国に縛られるからな、精霊術師は。自分からなりたがる物好きはいない。―――くっ、お、お願い、します、ミアカで許して下さい。(なんで俺がこんなこと言わなきゃならないんだ…)」
「ふーん、じゃあ、私やってみたい、精霊に呼び掛けるの。ルー教えてよ。―――しょうがないなぁ、許す。」
「‥‥‥ミアカって物好きだな。まあいい、ここでお茶を飲みながらってのもなんだしな。外に出てやらないか?自然の近くの方が精霊もいるしな。―――そりゃあ、良かった。」
「んー、賛成。じゃあ、このお茶飲んでから庭に行こう。」
「‥‥‥‥マイペースだな、おい。」
と、いう訳でルーに精霊術を習うことになりました。




