お披露目会は十人十色でした②〜ダント先生の独り言〜
なんか後付け設定が多くてごめんなさい_(._.)_
私はダント・デルルモンド。
しがない教師だ。
私はそこまで勉強が好きではないというのに、メリュ学院の首席卒業なのと、私の家であるダント家の主家がバーデル家だというので私に白羽の矢が立ったらしい。
バーデル家は公爵家でダント家は男爵だからな。一応、疑問文の形で了解を取られたが、私に拒否権なんぞあるようでないものだ。
正直めんどくさい。しかも、1週間後とかなり急だ。
まぁ、バーデル家の当主様は人格者として名を馳せているし、他の天狗みたいな貴族の娘達に教えるのよりはいいが。
ああ、そういえばこの前の資料は結構興味深かったな。さっさとこんな仕事は片付けてしまおう。
〆 〆 〆
最初はバーデル姉妹の姉の方を教えた。
まず、私が教えなくてはいけないのは―――教えなければいけなくなった理由がお披露目会だというのもあり―――マナーとダンス、そして一般知識だ。
‥‥‥ 私が教えなくてもいい気はするが。特にダンスなど、何故私に教師役を依頼したのかが分からない。
結論的に言うとバーデル家姉――もとい、セリアはそこらの、自分より身分の下の者は人間と思っていないようなクソお嬢様ではなかった。
まず身分が下の私に蔑んだ目を向けることもないし、勉強にも熱心に取り組んでいる。また、私の奇妙な行動をみても―――気になることがあると、考え込んでしまったりどうしても検証したくなるのだ。決して変な意味ではない。―――気味悪がることもなく、素直に好感が持てた。
さて、次に教えるのはバーデル家妹か。そういえばセリアは12歳だっよな。そしてバーデル家妹は更に下の3歳‥‥‥。
私は教師役は出来るが、子守はできないぞ。
まぁ、姉の方は好感が持てたし、そこまで悲観することもないだろう。
妹との出会いは最悪だった。‥‥‥え?自分が悲観するなと言ったのに最初からネガティブでどうするんだって?しょうがないだろう。最悪だったんだもんっ。
‥‥‥‥‥自分が言っといてなんだが、男がもんっ、て言っても気持ち悪いだけだな。これは謝る。
私は妹と対面するために部屋で待っていた。別に待たされていたというよりも、私が先に着いてしまったのだ。
誰のせいという訳でもないが、私はとても暇だった。しばらくぼーーっとしていると、ふいに先ほどまで読んでいた資料の内容を思い出した。
あれは確か‥‥‥‥『ナンパの仕方とその後の口説き方』だったか?
部下に読めと急かされていたのもあって、朝食の合間に読んだが…中々に興味深かったな。しかし、やはり分からないのだが『ナンパ』とはなんぞや?
うむ‥‥‥あの資料には女性を口説くための技が何通りもあったが‥‥‥‥もしや、女性を口説く技こそが『ナンパ』というものなのか!?(注;違います。)
ならば、是非とも実践してみなければ‥‥!!(注;だから違います。)
という訳で実践してみようと思う。
周りにいる標的(女性)は‥‥メイドさんか。
よし、まずは呼び掛けからだな。
「ねぇ君〜、かわいいね〜。給仕なんていいからお茶しない?(棒読み)」
「し、仕事中ですので‥‥‥こ、困りますっ。」
む、断られてしまった。しかし、資料には『絶対成功間違いナシ!これで君もモテ男の仲間入り!』書いてあったな‥‥。
よっぽど仕事が忙しいのだろうか?
取り敢えずもう一度声を掛けてみたが、断られてしまった。
うむ、やはり仕事が忙しいのだな。だがしかーし、これで諦める私ではない。仕事中がダメなら終わってからならいいのだろう?
話しかける前に何か蹴りを入れられた気がするが、使命に駆られた私にそんなものは通用しない。なにより使命に燃える私にそんなことをするわけがない。
「‥‥‥仕事中がダメなら仕事が終わってからならどう?オレ、一目惚れしちゃったよ〜(棒読み)」
ここまで言っても良い反応は得られない。よし、ここはもう奥の手で行くしか‥‥‥‥‥と思った時、背後から微かな殺気が。殺気が!?
後ろを振り向くと、小さな子供がいた。だがしかし、只の子供と侮ることなかれ。その子供は将来絶世の美女間違いナシの顔していた。否、まだ幼児であるためかあどけなさが多分にあるその美貌は、今この時にしか出せない不安定な美しさをだし将来なるであろう美貌と引けをとらないように思えた。(要するにかわいいんです。)
容姿から察するにこの子供がミアカ・バーデルか‥‥‥‥ん?ということはこれから教える生徒に私はまたもや奇妙な癖を先に見してしまったのか!?(実は前にも数回あり、大人であったが引かれしまった…)
ならば自己紹介で挽回するか!自己紹介は人間関係の基本というしな!ん?挨拶だったか?まあいいか。
「ああ、貴女ですか。ミアカ・バーデルですよね?私が今日から教師となる、ダント・デルルモンドです。宜しくお願いしますね?」
「‥‥‥‥宜しくお願いします。」
反応がよろしくない。が、それ以上にミアカのしっかりした物言いに驚いた。
―――齢三歳でこの物言い。楽しみになってきました。
その後、痛い所をつつかれながらも話をそらしダントは勉強を教えることになった。
〆 〆 〆
お披露目会当日。
私は少し感慨深く思いながら壇上のミアカとセリアを見つめていた。
私はセリア同様、ミアカも気に入っていた。二人とも其処らの高慢ちきなお嬢様に爪の垢を煎じて飲ませてやりたいぐらい、差別意識がなかった。それにミアカの衒いのないコロコロと良く変わる表情に惹かれたのだ。
それに、ミアカを教えてみて分かったことだが、とてつもなく頭が良かった。何せ私が卒業したメリュ学院の入試テストをすらすらと解いてしまうぐらいだ。(ちなみにメリュ学院は才能あるものには須く門戸を開くことで有名だ。逆にいうと才能なき者には例え王子だろうとその門戸は開かない。)
そんなミアカだったから一般知識の方は順調に進んだが、ダンスとマナーの方を苦手としていた。
なので三歳には酷と思えるほど猛特訓したが‥‥‥そのかいあったものだ。
壇上に立つミアカは凛としているのに気品もあり、とても三歳の幼女には見えなかった。
無事にミアカのスピーチも終わったことだし、そろそろ引き上げるとするか。
そう思った時だった。いきなり、会場の明かりが全て消え、辺りはパニックに包まれた。
そして、誰かの叫び声――何故か聞いたことのある気がした――が聞こえ、ダントも意識を失った。
ダント先生のキャラが濃すぎて作者自体が把握してません(\_\;




